ある日、勤めている学習塾に、こんなメールが届きました。
「社会人ですが、数学を勉強したく個別指導を希望したいのですが可能でしょうか。
確率の部分を中心に学習したいと考えています。」
話を詳しく聞くと、経済学の大学院に入学したものの、
その一部に含まれる数学が全く分からない、このままでは単位が取れない、なんとか助けてほしい、とのこと。
また、「確率の部分」とは「統計学」のことで、これ以外にも「ミクロ経済学」「ファイナンス」などが分からない、とのこと。
結果的には、
というので引き受けました。
(結果、2つは合格、1つは追試を経て合格でした。
その後も、経済学で関わる数学の内容・講義内で出てくる数学事項について、引き続き指導する形となりました。)
初めは、こんな話をよく小さな学習塾に持ち込んだなあ、とも思ったのですが、
同時に、じゃあ、どこへ持って行けるのだろう?と思いました。
大学院の授業のサポートをしてほしいと思っても・・・大学の先生に聞くことはほぼ不可能でしょうし、友達に聞いても不十分に感じることはありますし。
さらに、授業をすればするほど、
という気がしてきました。
ちょうどその頃、国立大学の経済学部へ編入試験を受ける大学生に、同じような内容を短期で教えることになりました。
(無事に合格しました。もっとも、私が指導したのは半分くらいの科目、数学が関係する経済学と数学だけですから、私の貢献は手助け程度でしょうか。)