No. '97/5/28

珍しいトロリーバス(一部書き直しました。5/29)


帰って来ました。
帰りは8時間ほどかかって帰ってきました。
行きのような渋滞もなくスムーズな流れです。
練習場の本町に着いて早速の練習。
これも驚異ですね。
しかし、終わるとさすがに疲労。
帰って久しぶりにMacを立ち上げ、調子を確かめてから寝ました。

それでは前回からの山菜取りの続きです。

山菜取りを終えた私たちは黒部ダムへ。
扇沢と黒部ダムを結ぶトンネルをトロリーバスが走っています。
昔乗ったことはあるんですね。
でも今はこのトロリーバス(<無軌条電車>と日本語では書くんですって)は無くなりましたね。ここともう一カ所あるだけと聞きました(場所は忘れました、スミマセン)。
トンネルを走るので、排気ガスを出さないための乗り物だそうです。
見かけはバス、しかし電車なんですね。
レールが無く、バスと同じようなタイヤですね。そして屋根にはパタグラフがあり電線から電気を取ります。
あまりの懐かしさに乗るのが楽しみでした。全長を16分で結んでいますのでアッと言う間です。
登りの運転は結構荒っぽかったですね。運転手によるのでしょう。帰りはそれほどでもありませんでした。

黒部ダムは壮大でした。
バックには立山連峰。残念ながら頂は雲に覆われて見えませんでしたが・・・・。
<くろよん記念室>を見、外に出てはダムの上を歩いたりと一時間ばかりを過ごしました。
来て良かったです。記録フィルムのナレーターに少し「?」と感じたり、殉職者慰霊碑の前で考えさせられたりしましたが、その事も含めてこのダムを一度なりとも見たというのは良かったと思っています。この企画を考えられた北沢さんに感謝です。

降りてきた我々の次の目的は「温泉」です。
大町温泉郷内の「薬師の湯」へ。ここは元湯だそうです。露天風呂を楽しみたかったのですが熱くて入れませんでした。チョット残念。
皆、朝からの労働の疲れ?を取り、それぞれとてもいい顔でしたね。
お土産やさんに入り(我々はすぐどこの店にも入りますね。じっとしていられない質でしょうか)、みやげ物を買いました。ここで買った「山芋のお菓子」はうまかったです。
「つぼ押し」なるものも買いましたね。買ってもあまり使うことはないんですが、こういうものは買ってしまうんです。
帰り道、北沢さんに爺ヶ岳のいわれを伺いました。
冬の間、雪で白く覆っていた頂き。その頂きに雪解けがあって黒く岩肌が見え始めるところがあり、その形がお爺さんが種を蒔いている姿に見えるので<爺ヶ岳>というのだそうです。その姿を現したときが種を蒔き始める時期だそうです。
北沢さんは宿へ帰る途中わざわざ車から降り、私たちに説明し、見せてくださいました。
ホントそう見えます。感動でした。
これと同じように<白馬>というのも岩肌が白馬に見えるのがその名のいわれだそうです。

宿についたのは一時ぐらいだったでしょうか。
宿にはすでに食事の用意ができていました。
先に戻っていた「開発さん」が取ってきた山菜を天ぷらにして下さっていたんです。
どうりで姿が見えなかったですね。
さあ、それからがこの行程のメイン行事です。
もう想像におまかせします。おまかせしたいなぁ・・・・。
ビールの美味しかったこと。竹筒に入れていただいたお酒のうまかったこと。そして所狭しと食卓に並べられた山菜のいろいろ。次から次と出てくる天ぷら。北沢さん自慢の笹寿司、かやくめし。もうアッと言う間です。沢山頂きました。我々には少し量が多いなぁと思いながら、これがどんどん無くなっていくんですよ。
「開発さん」や北沢さんご夫妻、そして妹さんご夫妻も加わって、それはそれは美味しい食事でした。
私は。・・・・・・・・飲み過ぎで後半は横になってしまいました。
耳の遠くで開発さんらしき人の声で「男たちは皆ダウンだなぁ、ここは女性が強いんだなぁ」というのが聞こえたような気がしたんですが・・・・・。
後で聞くと、やっぱり男たちは皆横になって寝ていたようです。その内の二人はさっさと部屋に戻って寝ていたそうです。

前の晩の食事は焼き肉にイワナ(これ絶品でした)、そして自家製の<おやき>、若い親指大のタケノコ、これってとっても贅沢ですよね。
そして、この山菜料理。ホントに、ホントに良かったです。
皆さん。これ全部でどのぐらいの費用がかかったと思います。
北沢さんがおっしゃるんです。
3千円でいいです。と
これ、おまけに宿泊もさせていただいているんですよ。
前回だったかな?これではあまりにも厚意に甘えているのではと思い、帰る時に私たちの「気持ちです」といってお金をお渡ししようとしたのですが、頑として受け取って下さらなかったのです。

早く帰らなければいけないメンバーが4時過ぎに宿を出ました。
いつもなら休日や、土曜日をはさんでの日程を組むのですが、今回は我々のスケジュールが立て込んでいてなかなか日が取れず、今回の日・月の二日間になってしまいました。火曜日も休みを取れた人だけが残り(それでも11人!)、出勤組はしぶしぶ帰りました。
残った皆は見送ったあと少し仮眠。(私は<日記>を書いて仮眠です。)
ところがです。目覚めたのは夜の8時だったんです!。これ全員です。だれも起きなかったんです。
朝、5時30分起床、そしてあの食事とお酒でしょう。もう熟睡だったんです。

気を使って頂いたのでしょうか、愛ですね!北沢さんは起こしてくれませんでした。
我々は二階に寝ていたものですから、皆を起こし、下に降りていくと既に夜の食事の支度がしてあるんです。!
ちょっとたじろぎましたが不思議にまたお腹に入るんですね。
少し前まで、開発さんが待っていてくださっていたそうなんですが、用事があるとのことで先に帰られたんです。失礼しました。
8時過ぎから始めた食事が終わったのが11時過ぎ。
北沢さんと話が弾みました。
ゆったりとした時間の流れでした。
こういう時が幸せです。

朝、8時に起床。
宿をたったのは10時でした。
北沢さんとは東京での再会(私たちの東京定期公演)を約束してお別れしました。
それぞれの車には取ってきた山菜が新たに場所を占領していました。

'97/5/28「珍しいトロリーバス」終わり