No.81 '97/5/26

「山菜がいっぱいです」


総勢20人、起床は早朝5時30分でした。
宿を出たのは6時過ぎでした。
一年を通じてこんな朝早くからの行動はそう何度もあるものではありません。
ちょっと瞼が重いですが、朝のすがすがしい空気に感動しながら今日の山菜取りが始まりました。
案内は御主人の北沢さん、そして<開発さん>と呼ばれている松村さんのお二人。
松村さんは二年前の始めからお付き合いしていただいています。
団員たちはこの松村さんの山の話や山菜の話を聞くのが大好きです。
もう、その山菜取りの巧いこと。そしてその健脚には誰もかないません。
皆唖然とするばかりです。

毎年山菜取りの場所が変わります。
私たちが行く前に、松村さんと北沢さんは下調べをしに上ってくださっているんです。
私たちの体力や山菜の成長を見て場所を選んでくださっているんです。
今年は気温が低く、あまり状態は良くないそうです。
それで、花も咲いていて、山菜もあるという「扇沢(おおぎさわ)」という場所が選ばれました。
またそこは「黒部ダム」に上がる拠点ともなっている所で、ついでにダム観光も兼ねようとの計画だったんです。

宿を出た我々は全員五台の車に分乗し目的の扇沢へ。
計画は前日に北沢さんから話されて判るんですが、話を聞いてもイメージはぜんぜん湧きません。
前調べなどできないですから、みんなワクワク・ドキドキ。そしてちょっぴり不安。これ毎年です。
扇沢についた車を降りて歩くこと20分。標高1700m、山菜のある斜面に到着。3年目を迎えるわけですからここからは慣れたもの、40分程の間に皆が用意した袋は一杯になっていました。
私は旅行には恵まれる方で不思議と雨にあうことは少ないんですが、この山菜取りは3回とも雨となっているんです。時折見せる太陽も長続きしなく、すぐに雨がまた降ってきます。
全員レインコートを来ての作業です。でもこれも慣れてきましたね。
今年はひょうが降ってきました。寒いんです。
私は花に見とれていて山菜取りは皆に任せました。
山に咲く花に今一番心が惹かれます。名前の知らない花なんですがどれも美しいですね・・・・。
恒例となった、作業のあとの朝食。前夜皆で握ったおにぎりの美味しいこと。
この時ほど、にぎりめしがこんなに美味い!と思うことはないですね。

この後は、珍しい<トロリーバス>に乗って黒部ダムです。
デジタル・カメラを持ってきました。沢山写した写真とその後のことは次回に書くことにします。
今、北沢さんのお宿でこれを書いています。もう一晩泊って火曜日に大阪に帰ります。
この続きは家で書くことになります。

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