No.163 '98/8/23

演奏旅行(2)先ずはホテル


昨日(22日)帰国しました。
6日出発した後、ドイツでの二つの「夏の音楽祭」出演を含む5回の演奏会(8日〜14日)、その後ハレ(ヘンデルの街)、アイゼナッハ(バッハの街)へと移動し、続いてイタリアへ飛んで、ベネツィア、ヴェローナ、マントヴァ、ミラノと旅してきました(15日〜22日)。
その報告です。

タイトルが「演奏旅行(2)」となっている理由はNo.157(7/10)に書き始めた「ドイツ演奏旅行 その1」の続きとなっているからです。

それではドイツでの一日目、ポツダムのホテルからです。

フランクフルトからベルリンへと飛び、後はバスでポツダムへ向かいました。
ホテルは湖畔にある「インゼル・ホテル」。
写真の上二枚がその玄関(左)と裏側にあるテラス(右)で、朝食はこのテラスで毎日美味しく頂きました。
肌寒い朝(16度という日もありました)、ホテルの人たちも最初は緊張していたものの(日本人は初めてだったかもしれません)直ぐにうち解けてとても気持ちのいい毎日でした。
2段目と3段目は私の部屋です。
2階建てになっていて上の部屋は快適でしたね。会議も出来る広さです。期間中私の勉強部屋となっていました。

9泊するホテルです。買い物は街まで出かけます。交通はバスか船。
上の写真のスーパーマーケットは皆がお世話になったお店。その内部の写真です。

下の写真何だと思います?
ホテルの前で出かけるのと待っていた私たちに車のクラクションを派手に鳴らしながら現れた結婚式を済ませて披露宴にやってきたカップルとその仲間達でした。
ドイツでは結婚式を済ませると仲間達のクラクションに先導されて披露宴会場に向かいます。披露宴は夜通し行われ、語り、飲み、踊り明かします。先に帰ろうものなら祝福していないと思われようで皆覚悟の参加です。
その目出度い?儀式に我々は出会ったのでした。
さてどうしたと思います?
皆、出迎えて「歌った」のです。
ご両人、ビックリです。
仲間達も、そしてホテルの人も驚いたようです。
皆聴き入って、そして拍手、拍手でした。
これがホテルの人たちと上手いくようになったきっかけだったかもしれません。

もう一つ大事な報告をしておかなくてはなりません。それはこのホテルの近くにある教会のことです。
この教会は練習をするために急遽お借りしたものでした。
しかし、私たちはこの教会で練習を進めるうちにある計画を思い立ったのです。

それはここでCDのための録音をすることでした。
持ち込んだ機材もベストのものではないのですが、響きがとても素晴らしく、我々はとても気に入ったために録音をとることにしたのです。
演奏会の合間の録音。これは団員たちに倍以上の緊張を強いることになります。
しかし、皆の同意を得て実行されました。
その出来についてはまた後日報告をすることになろうかと思います。

 

'98/8/23「先ずはホテル」終わり