No.273 '00/4/11

演奏後のことを


「ヨハネ」の演奏後、いつものように「打ち上げ」です。
近くの(といっても10〜20ぐらいは歩きましたか)居酒屋さんです。
総勢30人ぐらいは集まりましたね。(オーケストラは別の場所でしていたらしいです)
思うのですが、演奏会ごとに「打ち上げ」をする我々です。
演奏会の回数も多いわけですから、こうも毎回しなくても、と思ったりするのですが、そうはいかないんですね。
一つには、演奏の感想を互いに言い合います。これなくしては次へのステップに弾みがつきません。
もう一つは、興奮した思いを和らげる役目があるんですね。

神戸ということもあって、時間は短く済ませましたがいろいろ話が出て面白かったです。
先ず、お客さんが多かったことに感謝。
しかし、音響は最悪となったこと。
ここでは書けませんが(笑)、それぞれの演奏上でのハプニング、および「怖〜〜かった」ところなど。
二部では、もう目一杯の絶唱。体と精神を使ってヘトヘト。
「うまいこといったんやろか」「お客さんどう思ってくれたんやろか」「でも、やることはやったね」
演奏には乗らなかった団員たちの感想、「聴けてよかった」。(心の中で)「こんな演奏するところやったんや」(てなことを思っているのかなぁ<と私)

演奏を終えた私はいつものことながら、うまくいかなかった箇所の再確認。
避けられた問題か、あるいは起こるべくして起こった問題か?次なる課題は?これらが頭の中で交差。
上手くいった箇所。これはもう音楽家冥利に尽きますね。
京都でのホールの演奏はこれによって決まりました。
そのことについては、またこの「日記」で明らかにしていく予定です。

来年、東京での演奏会をご一緒にさせていただくことになっている人気の作曲家、木下牧子さんが演奏会に見えられてました。
私と演奏会の打ち合わせをするために来阪、演奏を聴いていただきました。
その演奏会とは、木下さんの個展。それに出演を依頼されてのことです。
全てのステージを引き受けます。合唱団は木下さんの作品が好きです。オーケストラは初めての出会いとなるのですが、どのような響きがするか今から楽しみにしています。
合唱団、アンサンブル・シュッツ、総出演での東京での演奏会です。

木下さんとは翌日(10日)大阪でお会いしました。
その演奏会の打ち合わせです。
新作の可能性も出てきているのですが、大まかのプログラムは決まりました。
これも、もう少し具体的になりましたらお伝えすることにします。

木下さんを見送って帰宅、はじめて自分が疲れていることに気がつきました。
部屋に入り、イスに腰掛けてそのまま眠ってしまっていました。

明日からの練習は、「ヨハネ」と「現代」の両輪です。

No.273 '00/4/11「演奏後のことを」終わり