旅のお話その6〜平戸入り〜


竹内もです。6回目ですな。

朝6時頃に目が覚めました。辺りはすでに明るかったです。
2時間半しか寝ていないのですが、妙にすっきりしていました。

まずこの本山駅から、たびら平戸口という駅まで行かねばなりません。
料金を確かめると800円ほど。夜中に歩いたのは約400円分ほどでした。
「あんだけ歩いて400円かい!」と思いましたが、400円あれば京都三条から大阪淀屋橋まで行けます。そう考えれば、まぁこんなもんか、です。

本山駅の始発は6:05佐世保行きでした。もちろんこれに乗るわけではありません。
一台車両のワンマンカーに地元の人たちが乗っていくのを見ておりました。
寝ぼけまなこで駅にただずむ妖しい男を、地元の人たちはどう思ったことでしょう。

私の乗る電車は6:20頃にやって来ました。伊万里方面行きの始発です。
始発に乗って出来るだけ長いこと生月で行動しようという計画です。

松浦鉄道というのは、車両は一両、ワンマンカーで、生活のための電車というイメージでした。実際乗っていたのは学生やいかにも買い物に行くようなおばさんとかで、観光客らしき人たちは見受けられませんでした。

本山駅から、たびら平戸口まで一時間くらいかかります。まだ眠かった私は早速眠ることにしました。すっかり電車内での睡眠も慣れっこです。降りる駅の二つ前くらいでちょうど目が覚めました。

たびら平戸口の駅に近づくとこんな車内アナウンスが流れました。

「次は、日本サイセンタンの駅、たびら平戸口です。」

なにぃ!?最先端だとうっ!?ものすごいハイテクの駅なのか?いやしかしこのような路線で・・、いやもしかしたらこの駅だけすごくってそれを売りにしてる鉄道なのかも・・、でもそんな金なさそう・・、いやいやもしかしたら・・・・。

私の頭の中で考えがぐるぐる回り始めました。自問自答の嵐、勝手な想像が頭を巡ります。
何かの聞き間違いだろう、と思いつつちょっぴり期待を持っている私を乗せて電車はたびら平戸口に到着しました。

着いてみると、ちょっと大きめではありますが普通の駅でした。
ちょっとがっかり、ちょっと安心。
「しかし、何の聞き間違いだったんだ?」と思いつつ駅をでると、その謎はすぐ解けました。
でかい看板に、

「日本最西端の駅、たびら平戸口」

と書いてあるではないですか。ある意味、最先端です。
アナウンスを特に聞き間違えたということではなく、意味を取り違えてたんですねぇ、あはははは〜。


サイセンタンの駅の看板

さてここからは西肥バスに乗って、平戸島へ入ります。時刻は7:30、バスは8:10。
なんや時間あくなぁ、と思いつつ顔を洗ったり、ペットボトルにお茶を入れたりしてました。
そうこうしている内に8:10。しかしバスは来ません。電車は伊万里行きが2台ほど通っていきました。これでは始発に乗った意味がありません。
イライラし始めた8:30頃バスがやって来ました。どうやらお盆で日祝日ダイヤで運行していたようです(でもどこにも書いてなかったぞー!)。

バスは平戸大橋を渡って平戸島に入ります。
平戸は、最近までかくれキリシタンの組織が残っていた所(現在組織は崩壊している。個人的に信仰している家もある)。ついにここまでやって来ました。
生月までもうすぐです。

続く。

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