旅のお話その13〜苦難の道〜


竹内もです。連載13回目です。

話は前後しますが、「島の館」を見つけた時、同時に「だんじく様」への道案内の看板も見つけておりました。一気に二つ見つかって喜び、また遠そうな「だんじく様」を思って不安になったりもしました。

看板には「だんじく様」まで2km、「島の館」で見た地図には、徒歩20分、車で5分とありました。この先は民家も少なく、日陰もあまりなく、上り坂のようです。
足の痛みはいよいよ増し、不安がよぎります。

「でも、ここまで来たんやないか、だんじく様見んと、どうすんねん!」

気合いを入れて出発しました。海沿いの道を歩きます。

しかし暑い・・・。日陰はないし、喉は乾く。ペットボトルのお茶もすぐなくなり、先ほどまで結構あった自販機もこの辺りには全然ありません。
緩やかな上り坂に、アスファルトからの反射熱、足のマメの痛み・・・。
ほとんど我慢大会です。
唯一、海がきれいなことが私の心を落ち着けてくれました。


生月の風景(生月大橋付近)

行けども行けども看板一つありません。
どっかで見落としたんちゃうか、とも思いましたが見落とすような所それまではありませんでした。やはりひたすら遠いのです。

こうなると気の短い私、一人で文句モード突入です。
2kmは絶対嘘や、何で自販機ないねん、ちょっとは曇れ、
など一人でブツブツ言い始めました。

結構登って道が曲がり、海が見えなくなった所にありましたよ、「だんじく様」の看板が!
「よっしゃあとちょっと」と思い看板の示す方向に行ってみると、「だんじく様」の説明の看板がありました(生月の史跡には大概こういった説明の看板があります)。
その奥に細い舗装されてない道があり「だんじく様」はどうやらそちらのようです。
だんじく様への看板

その細い道は途中から急な下りとなりました。「よし降りたとこやな」と思って下りはじめたのですが・・。
あれっ、まだ降りる、まだまだ降りる、まだ降りる。先ほどは上れど上れどでしたが、今度は下れど下れど目的地には着きません。
とても急な下り坂、帰りもとても心配です。

波の音が近づき、先ほどまで登った分以上降りた所、石だらけの狭い海岸の横に

「だんじく様」

がいらっしゃいました。

続く。

 # 歩いてしんどいのと、史跡の説明の
 # 繰り返しになってるなぁ・・。
 # なんとかせねば・・。

99.9.30

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