『自転車で上牧まで(その2)』





1999/Sep/25
うえだうえお



前回からの続き)
まぁしかし、ここはとりあえずクリアして、淀川堤防から芥川堤防へと道路は続いていった。

このまま芥川沿いに進むと、阪急高槻駅へと通じる道路(府道13?16?)へ出るはずである。時間が時間(6時前)なので、この辺で勘弁しといたろか、と、走りかけたが、ここで少し欲が頭をもたげた。

『もうちょっとで大阪府から出られるんやけどなぁ。』
と思ったのである。しかし、やや疲れている。しかもここから先は一般道を走らねばならないかもしれない。どうしようかな、と思いながら、自転車は高槻駅と淀川との中間の方向を向いて走っていた。(なんて中途半端な。(^^;))

このまま大通りまで出れば、やはり高槻駅へと向かったであろう。所が!

なんと竹の内町に、Kマートを見つけてしまったのである。500mlのペットボトルのお茶はもう残りが心許ない。腹も少し減っている。ここでお茶を補給して、さらにおにぎりを購入した。店の前の駐車場に座り込んで、おにぎりとお茶を補給すると、まずいことに徐々に力が蘇ってくるではないか!

もうこれは、最低限大山崎まで行くしかない。時刻は午後6時である。地図上の距離では、30分ほどで到着しそうである。これならば、練習には間に合う!(って、ホントは練習って6時半から?(^^;))

さてそこから。淀川堤防上はやはり一般道であるから、少々危険である。ここは一つ、堤防下の生活道路を通るにしくはない。と思って走り始めると・・・。どうもこの辺りはもともと田園地帯だったのか?道路は真っ直ぐには淀川沿いに走ってくれない。四苦八苦して走っていると、いつの間にか東海道新幹線の高架下に出た。

『よし、ここを走っていけば大山崎まで行くはずだ!』
と思った僕は、歓喜してこの『路地』を走り抜けた。

東海道新幹線の高架下を走ったことのある方にはお分かり頂けるかと思うのだが、実は、ここは結構自動車の通行量が多い。信号が少ないし、田圃のあぜ道が拡張された様な道路しかないこの地域では、一直線に伸びる走りやすい道路なのだろう。

まぁしかし、堤防上の様に、道路から転げ落ちる心配は無いので、用心深く、しかし颯爽と走り抜けた。が、ここで僕は3回ほど死にかけたのだ。本当に怖かった。

その内2回は、自動車にはねられかけたのだが、一回はなんと・・・

(つづく)