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□■コレ・マガ■□
【大阪コレギウム・ムジクム メールマガジン】
(NO.025 2002.2.22 発行)
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※このメールマガジンでは、大阪コレギウム・ムジクムの活動状況、演奏会、
CD発売などの最新情報をお伝えいたします。
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暖かいと思っていたら、大阪では今週は雪が降りました。団員たちの風邪ひき
率もかなり高くなっております。そんな合唱団員たちの必須アイテムは吸入器
とのど飴ときんかん湯。吸入器を薬局で購入したときに、「これで合唱団の一
員になれたわ」という気分になったという人も多いという噂です。
さて、今週の□■コレ・マガ■□をお届けいたします。
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┏♪今週の目次♪━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
1.一意直到 〜当間です〜
2.今週のトピックス
− アフガニスタン難民支援チャリティー・コンサートの感想 −
3.演奏会情報 − マンスリー、受難週コンサート −
4.ホームページ更新情報
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━♪今週の目次♪┛
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◆◇◆◇ 一意直到 〜当間です〜 ◆◇◆◇
受賞報告をさせていただきます。
「大阪ハインリッヒ・シュッツ室内合唱団」が「ABC音楽賞」の<クリスタル
賞>を受賞しました。
この「ABC音楽賞」は元「ザ・シンフォニーホール国際音楽賞」といい、その
後「ABC国際音楽賞」を経て、二年間の休止のあと2001年から再開されたもの
だそうです。
広く関西全域の音楽活動を対象にした賞で、優れた演奏で音楽振興に貢献した
音楽家、団体に年間を通して顕彰されると聞きます。
嬉しいです。
こだわっての「関西」です。
大阪から発したいとの思いで活動を続けてきたわけですから、この受賞は意味
あるものと思っています。
経済情勢が悪化している中、音楽家にとっても厳しい状況が続いています。
このような時にこそ、「心の糧」をとの思いで音楽の提供に皆邁進したいと思
うのですが、経費節減や、財政困難のために演奏の場が狭められていっている
というのが現状です。
そういった中での受賞、賞金(50万円)です。意味あることと受け取りました。
しかし、演奏活動の頻度のわりには「賞」に縁の薄い我々ですね。(笑)
今までにも「賞」は頂いていますが、そう多くはありません。
でも、これは仕方ないことだと思っています。
団員たちにもいうのですが、私が目指す音楽は「既成でない」「新しい」こと
を主眼とした「創造」です。
広く認められたものとしての「賞」は始めから無理だと思っていました。
よく続けて来られたと、「演奏会」を振り返るたびに感謝で一杯です。
この賞を頂いたことに感謝し、より良い「演奏」をこれからも心がけていくつ
もりです。
地域の活性化。
大阪から発信を。
私のこだわりの一つです。
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◆◇◆◇ 今週のトピックス ◆◇◆◇
【アフガニスタン難民支援チャリティー・コンサートの感想】
先日(2/8)、福岡で行った演奏会、アフガニスタン難民支援チャリティー・
コンサート(主催/サンパウロ)にご来場頂いたお客様からの感想を、2つご
紹介いたします。これらの感想は、書かれたご本人にご了承頂きまして、今回
コレ・マガに掲載となりました。
まず一つ目の感想です。20代前半の女性から頂きました。
<感想その1>-------------------------------------------------------
昨日行って参りましたよ!コンサート。
すごくよかったです―vvコーラスだけだと思ってたら室内楽も聴けて
思わぬもうけものって感じで。おなかいっぱいな2時間でした。
ただ、「パニス・アンジェリクス」は歌で聴きたかったです。好きなので。
コーラス、ほんとにきれいでしたvv特に男性とか低音部が。うっとり。
あ、カウンターテナーのおじさんたちにもびっくりでしたよう。
女声と交じって何の違和感もないっていうのが。すごいなぁ。
しかし流石、アフガニスタンのチャリティーということで痛かったですよう。
組曲の方はもうどうしたものかと。あのメッセージ性はすごいです。
国会行って歌ってきてください!マジで。
後ですね、アンコールの1曲目で歌ったのはなんて曲なんでしょうか?
シュッツの曲だということでしたが、賛美歌?すごく好きなんですよー。
歌詞がねー、心が洗われます。 なんか前TVでも聴いたことあるんですが。
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組曲は、池辺晋一郎「レクイエム−いのちこそ」でした。第4章に、日本国憲
法第九条前文がそのまま歌詞で使われています。またアンコールは、高田三郎
「平和の祈り」、H.シュッツ「Das Wort ward Fleisch」、杉本竜一「Believe」
(NHK「生きもの地球紀行」より)でした。「Believe」では合唱団員が舞台か
ら会場に移動し、客席を囲んでの演奏となりました。
次の感想は、大阪コレギウム・ムジクム合唱団アルトの西野さんのご友人から
です。40代前半の男性、物理の研究をされている方です。
<感想その2>========================================================
実はいま、感想を送りたいと思ったのですが、どんな言葉を書いていいのかわ
からないほど興奮しているところです。本音で書きましょう。
はじめの挨拶のあたりではまだ宗教的な偽善が抜けないような気持ちだったわ
けです。ところが男の人たちが歌いだしたときのなんともいえない穏やかな響
きには驚いた。これまでクラッシックの歌い手は、バリバリと鳴らして自己の
能力に酔いしれるような印象を持っていたのが、微塵も感じられない。ただた
だ一つになろうとするような歌い方に痛い思いさえ抱きました。混声は光が伸
びていく感じでした。音が教会の空気を振動させているのがよくわかる。まる
でやはり物理屋の感想だというかもしれないけれど、これが実感です。
でも何よりも言霊を感じる歌でした。ラテン語(?)は学名記載くらいしか知ら
ないわけだから意味がわかるわけないのだけれど、言葉が生きているものであ
り、言葉を駆使した宗教や宗教に端を発する芸術が人の心を動かす理由が感覚
としてとらえることができたのは、はじめてでした。音楽音痴の僕は、クラッ
シックは美を押し付けるような音楽だと前にも断言したと思うけれど、それは
全面撤回。確かに指摘されたように確たる理由のない拒絶をすることも僕には
多い。何よりも今回の歌声を素直にきれいだと認めてしまうだけの感動があっ
た。
−−−中略−−−
言葉に力のある歌いかたというのは正しい表現かどうかわからないけれど、日
本語の合唱ででも力強い言霊と、その言霊を増長させるのが音なんだと思いま
した。(憲法の語りが入ったときはさすがにびっくりしたし、むず痒さがあっ
たけれどね。自民党本部のなかで歌ってみたらと思った。土井さんとかもいっ
しょに歌いそうで怖いかもしれないよ。)言葉が先なのか、音が先なのか、わ
からないし、もしかしたらニワトリと卵の問題だと言われるかもしれないが、
言葉や音という物理的なものに気持ちが加わったときに、それは生き物になる
と訳のわからないことを西野さんが口走っていた感覚なのでしょう。科学者の
発言とは思えないけれど。特に囲まれて歌声と姿を間近で感じたときは衝撃が
走った。渦に巻き込まれる感じというのが正解かもしれない。包まれるという
ような生易しいエクスタシーではないと思った。
−−−中略−−−
婉曲の好きなA氏は、コンサートの後で、何か忌まわしいものが身から剥取ら
れて裸で泣けるような音楽だったと評していました。彼は奥さんが音楽好きで
いっしょにあちこちの演奏を聴いているらしいから、彼の言葉は信用できるで
しょう。B君のキリスト贔屓には感情的に受け入れ難いものがあるけれど、彼
は少し涙を流していたようです。
−−−中略−−−
演目の価値が云々と蘊蓄がなくて申し訳ないが、本当に気持ちがよかった一時
でした。宗教の議論で180度転換するものではないだろうけれど、前に西野さん
がブツブツ言っていた人間が祈ったり願ったりするときに歌がいかに自然なも
のであるのかというところを納得させれる音楽を聴かせてもらいました。表現
が他の心を動かしていくという実例だったと思います。
とにかく「ひとりの音楽音痴が感動していた」と感謝の言葉を歌ってくださっ
た方々にお伝えください。
追記
アヴェマリア(アルカデルトの方だと思う)の入っている音源はありますか?
この合唱団ならば宗教曲も聴けるかもしれないと思ったわけです。
進歩です(笑い)。
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◆◇◆◇ 演奏会情報 ◆◇◆◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━Monthly Concert━
■ 音楽市場 〜 マンスリー・コンサート No.243 〜 ■
2月27日(水) 午後7:00開演
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【曲目】
●G.F.ヘンデル/合奏協奏曲 二長調 op.6-5
ヴァイオリン独奏/森田玲子、木村直子
●J.S.バッハ/無伴奏チェロ組曲1番 ト長調 BWV.1007
チェロ独奏/木村政雄
●W.A.モーツァルト/ディヴェルティメント 変ロ長調 K.137
弦楽合奏/シンフォニア・コレギウム大阪
●H.シュッツ/クライネ・ガイストリヒェ・コンツェルテop.9(連続演奏)
「若いときにも老いた今も」SWV.320
バス独唱/長井洋一、淺野毅彦
●H.シュッツ/シンフォニエ・サクレop.10(連続演奏)
「神は立ち上がり」SWV.356
ソプラノ独唱/倉橋史子、山川美弥子
他
【出演】弦楽合奏/シンフォニア・コレギウム大阪
合唱/大阪ハインリッヒ・シュッツ室内合唱団
指揮とお話/当間修一
【会場】日本福音ルーテル天王寺教会
大阪市営地下鉄 谷町線「四天王寺前夕陽ヶ丘」駅下車、
3番出口より徒歩約7分
http://www.collegium.or.jp/images/reikai_map.gif
【料金】一般2,000円 シュッツの会会員1,300円 学生1,000円
【お問い合わせ】大阪コレギウム・ムジクム事務所(06-6929-0792)
http://www.collegium.or.jp/html/monthly.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━Monthly Concert━
■「受難週コンサート」音楽市場 〜 マンスリー・コンサート No.244〜 ■
3月24日(日) 午後4:00開演
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【曲目】
●C.デマンティウス/ヨハネ受難曲
●C.デマンティウス/イザヤによるイエス・キリストの受難と死の予言
●H.シュッツ/ガイストリヒェ・コーアムジークより No.4、5、19
合唱/大阪ハインリッヒ・シュッツ室内合唱団
●H.シュッツ/十字架上の七つの言葉
合唱/大阪ハインリッヒ・シュッツ室内合唱団
弦楽合奏/シンフォニア・コレギウム大阪
●J.S.バッハ/二つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV.1043
ヴァイオリン独奏/森田玲子、木村直子
【会場】日本福音ルーテル大阪教会
大阪市営地下鉄 谷町線・中央線「谷町四丁目」駅下車、
1B出口より徒歩1分
【料金】一般2,000円 シュッツの会会員1,300円 学生1,000円
【お問い合わせ】大阪コレギウム・ムジクム事務所(06-6929-0792)
2002年の演奏会予定はこちら↓
http://www.collegium.or.jp/html/kiroku02.html
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◆◇◆◇ ホームページ更新情報 ◆◇◆◇
このコーナーでは、大阪コレギウム・ムジクムのホームページ
http://www.collegium.or.jp/
の最新の更新情報をお届けします。
●当間の日記
http://www.collegium.or.jp/~sagitta/html/diary.html
No.418「生命の輝き」を表現したい【2/18更新】
●マイヌング
http://www.collegium.or.jp/~sagitta/ocm_homepage/html/meinung.html
No.76「マイヌング」も二世代目に入ります【2/19更新】
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編集・発行 : 大阪コレギウム・ムジクム
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