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Date:  Fri, 12 Nov 2004 11:51:30 +0900
From:  OCM-Mag-admin@collegium.or.jp
Subject:  [OCM-Mag:00167] □■コレ・マガ■□ −第161号−
To:  OCM-Mag@collegium.or.jp (OCM-Mag ML)
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<先に配送した際、送信日時に不備がありましたので再送いたします。>
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□■コレ・マガ■□

【大阪コレギウム・ムジクム メールマガジン】

                       (NO.161 2004.11.12 発行)
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※このメールマガジンでは、大阪コレギウム・ムジクム(OCM)の活動状況、
 演奏会、CD発売などの最新情報をお伝えいたします。
  ……… ……… ……… ……… ……… ……… ……… ………
11月の声を聞くと、街はクリスマスムードになりますね。でもクリスマスと
いうにはあまりにも暖かい大阪です。先日はTシャツ(!)で歩いている人を
見ました。さすがにそこまではできませんが、例年より断然薄着で過ごせてし
まっています。一体、季節はどうなってしまったの?という感じです・・・
それでは、今週の□■コレ・マガ■□をお届けいたします。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
 1.一意直到 〜当間です〜 
 2.H.シュッツ/カンツィオーネス・サクレ
 3.発声レッスンin Tokyo のお知らせ
 4.演奏会情報
 5.ホームページ更新情報
 6.編集後記
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━♪今週の目次♪┛
  ☆★ケイタイHPリニューアル☆★→http://www.collegium.or.jp/i/

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   2004年10月より1年間のマンスリー・コンサートに
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1.一意直到 〜当間です〜 
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台風、そして中越地方を襲った地震。今年の日本は災難続きです。
自然の力はとてつもなく大きく、また強いです。
その被害の深さに心がうずきます。

その毎日のニュースを重い気持ちで見聞きしていましたが、団員から嬉しい報
告を聞きました。
ML(合唱団のメーリングリスト)に流れたので、少し長いですがご紹介した
いと思います。音楽をしていて本当に良かったと思いました。

「新潟の中越地震があった1週間後の週末、被害のひどかった長岡に行ってき
ました。その際、精神科医の友人と一緒だったのですが、その友人曰く、
『子どもがしゃべらない』と云って困っていました。
ボランティアグループで避難所に行って子どもに声をかけているそうなのです
が、笑えなくなったり、親の傍をはなれなれなかったり、逆にしゃべってばか
りだけど肝心の受け答えはできなくなったり、ともかく頑な殻をつくってしま
うらしいのです。
PTSDの兆候とのことで、その回復に向けて感情を表出させることがひとつの手
らしいのですが(ここら辺、わたしはよくわかっていないので、解釈がまちがっ
ていたらすみません)、泣いたり、わめいたり、大声だしたり、笑ったりといっ
たそんなこどもが当たり前にすることができなくなっている子がいるとのこと。
公民館の一室に親に伴われて集まってきても空気が澱んでね・・・とそんなこ
とを話しながら長岡へとわたしの車で向かっていたのですが、
そのとき車にかかっていたCD【祝福】に何かピン!ときたようで、貸してくれ
ないかというので、とりあえず貸してそのうち新品を送るということに。その
後、わたしが帰阪してからその友人から電話があり、『子どもが口を開いた!
泣き出してくれた!』と興奮した報告が!!
待合室みたいなところで【祝福】をCDラジカセで流していたら、何もせずに親
の傍でじっとしていた子どもが『お絵書きしたい』と言い出したり(たくさん
鳥を描いていたらしいので、もしかして「44わのべにすずめ」?)、
きこえてくるリズムに体を揺らし出したり(コロコロの「グリンピースのうた」
らしいです)、動物の物まねをしながら踊り出したり、子どもたちの空気が動
き出したそうです。
そのあとで面談をすると『地震が怖かった』と言えるようになっていて、感情
を取り戻し始めているのがわかった、音楽のおかげだ、と云っていました。
それまで待合室でラジオ、クラッシック、歌謡曲をかけてみたが、ここまでの
反応はなかったそうです。
アニメの主題歌などだとパニックを起こす子もいて(いつものようにテレビが
みたくなるらしい)、何か音楽を・・・と思っていても適当なのがなくて難し
かったらしいのです。
子どもたちは、知らない曲だけど楽しそうに歌う『ひとの声』に惹きつけられ
てイメージを膨らませていくうちに、そのイメージに夢中になっていったので
はないかと友だちは小難しく分析していましたが、そんな格好つけの分析より、
珍しく興奮して電話してくる友だちの声にわたしが嬉しくなってしまいました!
(わたしもその音楽の力の現場を見たかった!!)すごいですね。子どもの心
を救ったんだ!と誇っていい【祝福】だと思います。
友だちの決め台詞、
『生命力にあふれた歌声の力だね』(ええカッコしぃ、だ・・・(苦笑))ク
サいけれど、ど真ん中ストライク!!でした。」

原文のままです。(上の文章の後は省略させて頂きました)

本当に、本当に音楽をしていて良かったです。

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2.H.シュッツ/カンツィオーネス・サクレ
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                           ベース:園田恭弘

 今回の東京公演では、シュッツの「カンツィオーネス・サクレ」から5曲を
演奏します。
 「サクレ」は、1625年、シュッツ40歳の年にドレスデンで出版された
40曲のラテン語モテット集です。当時のドイツは、三百もの領邦国家を二分
する三十年戦争(1618〜48年)のただ中にあって、国土は疲弊し、人は
常に死と隣り合わせにありました。そんな暗澹たる世の中に、シュッツは、絶
対的な信仰によって希望を見いだし、音楽家として、精神の奥深くからわき上
がる希望、喜び、情熱を音楽によって表現したのです。「サクレ」には、そん
なシュッツの心情が、ストレートに現れている曲がたくさんあります。
 ところで、私たちの合唱団にとって「サクレ」は、1997年に全曲をCD
録音しているほか(OCM−009/010)、その後も、マンスリー・コン
サートをはじめ、いろいろな機会で演奏し、重要なレパートリーの一つとなっ
ています。わけても、今回の演奏曲は、テキストと音楽の結びつきの緊密さ、
音楽的密度の高さなどの点でいずれ劣らぬ名作であり、団員も大好きなものば
かりです。
 そのために、今回の演奏会に向けた練習では、もう一度、初心に返って、響
きとハーモニーを磨き直し、ラテン語のテキスト一語一語の意味を噛みしめな
がら音楽作りに励んでいるところです。
 21世紀の現代にも、争いや貧困はなくならず、時代の空気は底深い閉塞感
を感じさせます。それだからこそ、今、力強いシュッツの音楽を演奏する意味
もまた大きいのではないかと思います。シュッツが「サクレ」の音楽に込めた
力強いメッセージをできるだけ多くの皆様にお伝えできるよう頑張ります。

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3.発声レッスンin Tokyo のお知らせ
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11月29(月)30(火)に当間修一指導によります発声レッスンを東京で
行います。今回のレッスン受講者は、前回3月の「合唱講座 in Tokyo」の受
講者を対象に募集し、すでに定員に達して締め切っておりますが、聴講の方に
はまだ余裕がございます。関東方面の方には 当間の提唱する Voce di finte
の実践に触れる絶好の機会ですので、どうぞ奮ってご参加下さい。

参加ご希望の方は下記にご連絡ください。追って詳細をお知らせいたします。

   office@collegium.or.jp

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4.演奏会情報  http://www.collegium.or.jp/html/ensoukai.html
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すべてのお問い合わせはOCM事務所(06-6929-0792)まで。

※本年度の演奏会はすべて「平成16年度文化庁芸術団体重点支援事業」です。

<今週の新着情報>
・11月マンスリーの曲を追加しました

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■11/17(水)               日本福音ルーテル大阪教会
第273回マンスリー・コンサート【音楽市場】       午後7時開演
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料 金:一般/2,000 シュッツの会会員/1,300 学生/500
    ・高校生以下は無料ご招待
お 話:当間修一
曲 目:C.Ph.E バッハ/トリオソナタ 二短調
      フルート…山本恭平・伏田依子 チェンバロ…沖田明子
    J.ハイドン/ロンドントリオ 1番 ハ長調 〓New〓
      フルート…山本恭平・伏田依子 チェロ…木村政雄    
    F.プーランク
       /アッシジの聖フランチェスコのための4つの小さな祈り
    H.シュッツ/カンツィオーネス・サクレより
                              ほか
    
    そのほか下記のメンバーによる管楽器アンサンブル曲も予定して
        います!
      オーボエ…福田淳 クラリネット…鈴木祐子 
      ホルン…細見由紀子 ファゴット…渡辺悦朗
 
                    どうぞお楽しみに!!!    
                            
 ☆今後のマンスリー・コンサート【音楽市場】☆
   第274回 12月23日(木祝)「クリスマス・スペシャル」
               午後4時開演
   第275回 1月26日(水) 午後7時開演 
   第276回 2月23日(水)   〃   
   第277回 3月23日(水)   〃    

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■11/28(日)                    第一生命ホール
第11回東京定期公演                  午後2時開演
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http://www.collegium.or.jp/html/tokyo11.html
料 金:S/5,000 A/4,000 B/3,000 学生/2,000 高校生以下/1,500
    ・学生、高校生以下←OCM事務所のみ発売、または当日発売
    ・65歳以上割引…上記料金から300円引き
    ・チケットぴあpコード予約(0570-02-9966[Pコード176-610])

曲 目:H.シュッツ/カンツィオーネス・サクレより
    木下牧子/女声合唱とPerc.のための「BLUE」
    千原英喜/弦楽のためのシンフォニア第2番
             <CANTUS SPIRITALIS>(関東初演)
    西村 朗/「青猫」の五つの詩        ほか

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■12/19(日)                     いずみホール
クリスマス・コンサート                 午後4時開演
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http://www.collegium.or.jp/html/christmas2004.html
料 金:S/5,000 A/4,000 B/3,000 学生/2,000 高校生以下/1,000
    ・学生、高校生以下←OCM事務所のみ発売、または当日発売
    ・チケットぴあpコード予約(0570-02-9966[Pコード177-712])

曲 目:J.S.バッハ/クリスマス・オラトリオ(第1部〜第3部) 
    クリスマス・キャロル集           
                           ほか

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5.ホームページ更新情報
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大阪コレギウム・ムジクムのホームページ は http://www.collegium.or.jp/
からご覧になれます。

●当間の日記
 http://www.collegium.or.jp/~sagitta/html/diary.html
No.573 日はつれづれに過ぎゆくもの('04/11/8)

●当間の散歩 
 http://www.collegium.or.jp/~sagitta/sampo_backnumber/sampo-index.html
第18 琵琶湖畔('04/11/7)

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6.編集後記
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昨日仕事場で昼食をとっていたら、テレビから療養中であったアラファト議長
死去のニュースが流れてきました。パレスチナ和平の象徴でもあった人物の死
に、これから世界はどう流れていくんだろうかと考えずにはいられませんでし
た。混沌とした世界の情勢の中で、人々がどう共存していくか・・・。日本に
住む私たちも決して他人事ではないと思います。(乾)

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