日々つれづれ
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2015年1月8日(木)
本屋さんは楽し

本が好きで
本屋さんも大好き。

家の近くには
大型書店がいっぱいで、
嬉しい反面、
懐は寒く、
部屋はますます狭くなる。

しかし、それにしても
本の種類の多さには感動を覚える。

古いのは奈良、平安時代のから
江戸時代は言うに及ばず、
日本に漂着して、帰国後に記した
外国の翻訳
海外の古典モノ
アジアの宗教経典
ヨーロッパの宗教経典
古い科学書
ありとあらゆる時代の哲学書
本当にあらゆる物が
日本語に訳されている。

日本語は
グローバルな言語ではないが、
世界のあらゆる知の
アーカイブになっているような
気がする。

かつてイスラム世界が
ギリシャを始めとする世界の知見を
アーカイブしていたように
世界に比べ平和の続く現在の日本は
知の貯蔵庫になりつつあるように
思えてならない。

そのうち、
海外では廃番になっていても
日本語の翻訳は、
やすやすと手に入る
ということが、
起こるかもしれないな。

やっぱり本屋は楽しい。

2015年1月8日(木)
客観的な知識と歴史

客観的な知識と歴史

新・戦争論

読了。

池上彰氏と佐藤優氏の対談本。
面白くないわけがない。

中東の部分を読んで
ようやくシーア派とスンニ派の違いが
胸にストンと落ちた。

現在世界で起きていることを理解する
指南書としては1級品。

今朝パリで起こった、新聞社の襲撃事件も
この本を読んでいたので、
それに至る経緯と背景が、
以前よりは理解できている。

そして、そういえば、あの本も・・・
と今、頭のなかで色々つながり始めている。

2015年1月10日(土)
うまく説明できない

何故これほどまでに、心が乱れるのか。

映画「サン・オブ・ゴッド」
を観た。

客観的に観ようと思っていた。
冷静に観れると思っていた。

しかし、捕縛、裁判、鞭打ち、
三度の否認、
銀貨を投げ返すユダ、その後の自殺
バラバを釈放しろという群衆
ゴルゴダの丘への道
ゴルゴダの丘での磔
十字架上での七つの言葉

気がつくと、声を殺して泣いていた。

なに泣いてんねんと冷静に冷めている自分と
心の動きを止められない自分が居た。

同時に、頭の中で、
バッハのヨハネ受難曲、マタイ受難曲の音楽が
エヴァンゲリストがずっと鳴っている。
最期の十字架上では、
シュッツの音楽が
十字架上の七つの言葉のエヴァンゲリストが
ずっと鳴っていた。

映画を観ているのか
まさに自分がその現場にいるのか
エヴァンゲリストとして聴衆に語っているのか
だんだん分からなくなってきた。

一つ空いた隣で観ていた60過ぎの
男性のイビキで、我に帰る瞬間があった。
(ゴルゴダへの道から、絶命まで
半分は寝ていたようだ)

僕はクリスチャンではない。
しかし、只々イエスの死が悲しかった。

しかし、なぜこれほどまでに
心が乱れるのか
やはり、自分でもよく分からない。

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