日々つれづれ
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2015年7月2日(木)
実に面白い


ハトはなぜ首を振って歩くのか

読了。

鳥の動作一つ取っても意味がある、
それを探求する面白さが充分に伝わった。

その理由については、
本書を参照いただくとして、
読み進めるうちに、著者が自分より年下かも
という感覚があった。

根拠はないが、自分より年下なような気がして、
読後、巻末を見ると、5歳ほど年下だった。

なぜ、突然そのように感じたのか
理由は全くわからない。
本を読んでいて、年上年下を感じたのは
初めてで自分でもよくわからない。

それらを含めて、非常に興味深い本だった。

2015年7月10日(金)
その視点は思いもよらないが、同時にすごく思い当たる


帳簿の世界史
原題は「The Reckoning: Financial Accountability and the Making and Breaking of Nations」
「怠慢への報い:財務説明責任と国家の創造と破壊」

最近読んでいる本で、一番面白かった。

内容はタイトルに有るように、
会計や財務という観点から、
国家の興亡を語っている。

収入支出の日々の記録を忠実に記録し、
そのことを大事にする国、集団は栄える。
それが行えなかったり、
行っていても、怠慢から記録を疎かにすれば
それは破滅へと向かう。
そして、その記録と運用を
日々忠実に行っていく難しさをあぶり出している。

別の本で出てきた歴史上の人物が、
この会計や財務と言う視点から見ると
全く違う評価になるなど、
読んでいて飽きなかった。

このことは国や集団に限らず、
個人レベルでも同じことが言えるなと思った。
今の自分の生活のバランスシート作ったら・・・・。

会計や財務でなくても、
日々の記録を取りそれを利用していく重要さを
再認識する上でも思い知らせれた本であった。

2015年7月25日(土)
京都クラウディオモンテヴェルディ合唱団 第54回定期演奏会
ー得難い一夜

最初のステージは
モンテヴェルディのモテットとマドリガル。
各パート三人のアンサンブルで
曲ごとにメンバーが入れ替わる構成だった。
パート間のリアルタイムの駆け引きみたいなものは
流石に少なかったが、
パートが揃って、
音楽的に押さえるべきツボを押さえた
各パートが手堅く仕事をしている、
各パート三人には聞こえない、
軽やかな演奏でした。

普通、なかなかこういう演奏はできないもんです。

メインの鈴木憲夫、祈り三部作。
地蔵礼讃、祈祷天頌、永久ニ。
最初、この組み合わせを一夜にって聞いた時
「また御無体な」、と思った。
別に自分がやるわけじゃないのに。

指揮者も、ピアニストも、歌い手も
本当に大変だからだ。
しかし、今宵お客さんになれて、幸せでした。
どの曲も良い曲だなあと集中できるほどに
良い演奏でした。
熱く冷静な演奏でした。
若いソロの二人も良かったです。

会場にいた学生さんたちの中の
何割かは確実に、自分たちも演奏したい
と思ったのではないか。

今回も、香川、名古屋、東京、北海道から
お客さんが来ていたが、
確かに京都までわざわざ足を運ぶ価値のある演奏会でした。

みなさんお疲れ様でした。

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