デジタル教科書・教材

5つあり動画は全て、個人的に作った【問題自動作成ソフト】のデモです。
算数・数学が主ですが、英語のデモも1つあります。
まず、少し長くなりますが【問題自動作成ソフト】について概要を記します。

この【問題自動作成ソフト】が目指していた目的を簡潔にまとめれば、
「不特定多数が共有可能なデータベースを用い、問題を自動で作成できるようにする」ことにあります。

*********

たとえば、先生があるテストを自分で作成するならば、次のような段階を踏むはずです。

  1. テストの主要テーマを決める
  2. テストの各大問に配置する問題の種類を決める
  3. 各大問内の小問の数だけ、単語・数値などをランダムに変えて、それらを問題文として出力する

私の【問題自動作成ソフト】は、上記3.の段階を自動化します。
文字列も数値も、設定すればランダム出力できます。
そして、1.2.で考えたことは、テスト設定ファイルとして保存されます。
さらに、これらの設定はすべて、容易に他人と共有して質を向上しあうことが可能です。
(というのも、単にWindowsのフォルダ階層として保存されるため)
そのうえソフト自体は「反復練習が必要な場面」一般に使えます。
(学校での利活用はもちろん、たとえば教習免許の問題演習とか社会人学習に対しても可能)

*********

【問題自動作成ソフト】が使われるとしたら

さて、この【問題自動作成ソフト】が使われるとしたら、次の3段階に分かれます。
それぞれ動画デモを用意いたしましたので、よろしければご覧ください。

A.問題データベースの設定

【データベース設定デモ1】では、負の数の足し算の計算を設定しています。

#youtube(I2aXfbZ_ZA0)
【データベース設定デモ2】では、英語の過去形を作る問題を設定しています。

#youtube(VjeeCoyyVVw)

B.テスト設定>テストの出力

問題データベースを利用し、それらを組み合わせて、テストを作成する
【テスト設定デモ】

#youtube(YT8lqoyY5Uw)
ここでは、上の【データベース設定デモ1】で作成した
負の数の足し算の計算を、テスト設定に追加しています。
(少しテストのレイアウトが崩れたままですが・・・)

C.過去に保存したテストの出力

テスト名を選択してPDFボタンを押すと、テスト作成が開始されます。
【テスト読込デモ1】では平均・単位量あたりを作成しています。

#youtube(ptD1W8816UQ)\
【テスト読込デモ2】では平行線・円周角のテストを作成しています。

#youtube(TLjxD0JZDpw)

普通は、授業前の先生は、上記のC.をやるだけで十分です。
また、事前準備としては、上記のB.をやっておくことになるでしょう。
そして、A.の作業は特に詳しい先生がやるべき作業でしょう。
A.の作業は難しいですが、要するに全国で1人作業すれば良いわけです。

現在の私の使い方

結局、私は今このソフトを、自分が問題を吐き出すためだけに使っています。その結果が、今の私個人のサイトです。
大量のペーパーテストを公開しています。(現在、500種類は超えているかな?)
でも結構ニーズはあるようです。これはこれで。

では、なぜ、これを私個人だけで使っているのか?

理由は簡単に言えば、使い始めることができるようになるまでの、敷居が高すぎるからです。
今は、少なくとも私が快適に使え、導入できるレベルまでは最適化が済んでいます。
しかし、これを一般ユーザーができるレベルまで持っていくのは、個人レベルではほとんど至難の業です。
他人の助けと、財政的援助が必要です。

デジタル教科書の導入と併せて目指すところとの親和性

おそらく、以下の点で親和性が高いと思っています。

  1. 同じような問題を作る、といった単純作業を削減できる、という具体例になっている
  2. 紙では実現できないようなカスタマイズ性を持っている
     #「この種類の問題を何問入れるか?」と考えてテストを作ることは
     #紙の場合、一度決めると変更が大変、しかしこのソフトならば、問題数を触るのみ)
  3. 紙では実現できないような、ノウハウの共有ができる。
     #問題の設定、テストの設定、いずれについても。
  4. 生徒に合わせて、クラスに合わせて、相当に細かい微調整が可能
     #細かすぎるので、上記デモ動画では触れていませんが、
     #例えば負の数の四則計算の問題の設定は、私のローカルでは数100種類揃っています。
     #単純に言えば、2数の計算に限っても、
  5. 2数が共に正か、負か、片方だけ負か、それらのランダムかの4パターン
  6. 2数は整数のみ(さらに何桁か?)か、
     小数のみ(さらに小数第何位?ケタを揃える?)か、
     分数のみ(分母同じ?違う?)か、といった設定で少なくとも10パターン
  7. 足し算か、引き算か、掛け算か、割り算か、それらのランダムかの5パターン
     #これだけで4*10*5=200パターンあります。
     #さらに括弧付き・無し、3項・4項の計算・・・とすればヴァリエーションは膨大です。
     #とはいえ、これらを上手に整理して、一度【B.テスト設定】まで組み込めば、
     #あとは生徒のレベル・授業の段階に合わせて、これらを現場の先生が選ぶことが出来ます。

最後に蛇足ですが、やはり正直に言えば、自分が快適に使えるレベルにまでは来たから、
いつかは他の人の役に立つものにまでしたいという個人的願望もあります。
そのためにも、ひとまず公開してみたというところです。

#でも、正直言って、このままではダメだろうと思っています。
#何か、こういうソフトを作りたいと考えておられる方、構想されている方と
#新しいコンセプトで作りあげてみたいと思っているのですが。


トップ 一覧 検索 最終更新 最終更新のRSS