2000/10/28
<「”人間について”の評判」>

(今回の担当:ALT.広瀬あゆみ)

10/19 25周年記念コンサートである「人間について」が
ザ・シンフォニーホールで演奏されました。
ほぼ1週間経った今日、やっとその疲れが取れてきたかなあ、と
言ったぐらい大変でした。

もう、何が大変だったといえば、まずは観客動員。
このところずっと大阪城公園そばのいずみホールで
演奏会を行っていたのですが、今回はザ・シンフォニーホール。
ざっと数えて観客席はいずみホールの2倍です。
「ううっ、いつもの2倍はみんなに来てもらわねば!」
と、私は普段はあんまり交流が無い親戚や、果ては会社に来る
ヤクルトおばちゃんにまで公演の宣伝をしました。
しかし、困ったことに「私、合唱やってんねんけど〜、今度ね・・・」
と言いかけた途端、たいていの人はこういうのです。

「え、合唱って、あ〜〜〜あああ〜〜〜ぁぁぁぁ〜(←思いっきり
 ビブラートをかける)ってヤツ?」
(※あ〜あ〜と歌いながら両肩を上げ、両手は”揉み手”状態。)

ううーーーーんん・・・・。
みんなの『合唱』に対するイメージって、こうなんだよなあ。
「い、いえ、そうじゃなくてね、なんていったらいいのかなあ・・・。」
慌てて説明しようとする私。
しかし、ホンマになんといったらいいのやら。

「と、とにかく、来て!そしたらわかるから!」

もう、最後はとにかくこう連発していました。

さて、そしてコンサート当日です。
ステージ、いえ、私は2部からの出演だったので”客席”で
歌いながら知り合いの顔を探しました。
お、いたいた。あそこに叔父さんと叔母さん。
あそこに友達。
「・・・・・ふふふふふふふ。」
私は歌いながらココロの中でほくそ笑みました。
何故かといえば、私が呼んだ人のみならず、私の目の前の席のお客さんも
全員、”口が開いている”のです。
言ってみれば「あっらーーー」の「あ」の状態でフリーズした感じです。
これは壮観です。
そして段々フリーズ状態が溶けてくるにつれ、みんなの口は
「おおーーーーーっ」の「お」の状態に変化しました。
そして次々と曲が変わる度に「まあ〜」となったり
「ええーーっ」となったり「わはははは」となったり。
私たちの合唱団はよく「歌ってる人の顔を見てると楽しい」と
言われるようですが、このコンサートでは逆にお客さんの顔を見て
いるのがとても楽しかったです。
どのお客さんもリアクションがとても素晴らしかったのです。

公演後、慌てて着替え、ロビーに飛び出すと
帰ろうとしていた友達に呼び止められました。
「いや、すごかった。こんなんだと思わなかった。
 なんかこう、人の声ってすごいのね!」
興奮さめやらぬ、といった感じで喋る友人。
またある友人は、こんな感想を後で書いてくれました。

「合唱団のコンサートってはじめてだったんですが
 客席内を踊りながら歌ったりおひねりが投げられたり、
お琴とか和太鼓があったり、すごく楽しませてもらえるコンサートでした。
合唱団っていえば ウィーン少年合唱団をテレビで見た事があるぐらいで全く知識がなかったんですがこんなに楽しいもんだったんだーと。
らーめんは食べた事あるけど天下一品のこってりらーめんを初めて食べて、このこってりらーめんってこんなに美味しかったんだ、もっと早くから食べてみれば よかったーというような感じです。」

大阪コレギウム・ムジクム亭のらーめんはお気に召していただいたようです。

こんな感じで、続々と感想が寄せられています。
「目から鱗が落ちた」
「さぶいぼ(鳥肌)が立った」
という感想も多いです。

さあ、次は東京公演。
いっちょ関東人の目から鱗を落としに行ってくるとするか!
・・・・と、練習に励む今日この頃です。


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