2002/11/18
<バッハ!バッハ!!バッハ!!!>

(今回の担当:Alt. 五十嵐玉美)

怒涛の東京公演からまだ2週間もたっていないこの土日、抜けるような青天のもと、錦彩る能勢の山々のふもとの合宿から帰ってまいりました。
アルトの五十嵐玉美です。(実は合唱団日誌初登場です)

今回は、この23日(土・祝)に迫りましたバッハのルターミサと、来月12月15日(日)のクリスマス・コンサートのための合宿です。
いつもの「つけものや」のおじさん、おばさんに、美味しいお漬物はもちろん、たくさんのお餅をいただいたり、北海道のニセコからいただいたほくほくの男爵ジャガイモをほおばったり、(どうしてニセコ?という謎はいずれまた解明されるでしょう・・・)、合宿所の方達にも、いろいろなお世話をしていただきながら今年最後の合宿を賑やかに終えることができました。

日曜の朝はあまりのいいお天気に、当間先生の「さあ、今から外へ出よう!」の一言とともにメンバーは飛び出し、真っ青な空と色とりどりな木々の紅葉も満喫しました。(朝御飯の頃には、野生の鹿が窓の外に現れ、びっくりしました)

しかしなんといってもメインはバッハ!
ルターミサもクリスマス・オラトリオも、バッハのカンタータのパロディと言われます。
ということは、つまりはバッハの選んだ「マイ・ベスト」。
自慢のカンタータの合唱、ソロ、デュエットがところせましと並んでいるわけです。
もう私たちにとってはうれしい悲鳴の連続です!!

 さて、この11月23日(土・祝)にルーテル大阪教会で行われる「ルターミサ曲の夕べ」。(午後4時開演)
ルターミサを演奏したい!と言いだしてかれこれ10数年。
4曲中3曲も一度に演奏できるなんて、こんな機会が来ることをどれだけ心待ちにしていたことでしょう。
ところがバッハが好きな方でも、カンタータや受難曲は聴くけれど「ルターミサって何?」という方も多いと思います。特に生で聴く機会はあまりないのではないでしょうか。
このミサ曲は、3曲とも同じ「キリエ」と「グローリア」の歌詞でありながら、バッハはもととなるカンタータを縦横に駆使して、まったく違った顔を持つ素晴らしい曲を創りあげたのです。

今回お届けするのは「イ長調」「ト長調」「ト短調」の3曲です。
調性が違う(たとえば長調と短調)ということだけでも曲の雰囲気ががらっと変わります。
また、シンフォニア・コレギウム大阪の素晴らしい弦楽器陣と管楽器陣で、バッハの目指した生き生きした躍動感に満ちたリズム、一音一音が全てしゃべっているような内容の濃い演奏をお聴きいただけます。

ああ、それにしてもバッハ!!
冒頭合唱の1曲だけでも、これでもかこれでもかと音符の波がうねり、飛び交い、そして静寂から怒涛へと突き進みます。合唱団にとっても嬉しいけれど試練の曲です。しかしこれぐらいの試練を乗り越えられなくて、あのバッハの高みへはたどり着けません。たとえ歩みは拙くても、真摯にバッハと向き合いたい一心で練習に励みます。

バッハが言葉の一つ一つ、そして音の一音一音に込めた深い祈りと想いを受け止め、それを歌いたい!
バッハを演奏することはすなわち生きている証。生きている喜びなのです!
(そう思うと、難しいパッセージもいばらの道ではなく軽やかに飛んでいけそうな・・・!?)

 どうぞ、たくさんの皆様と共にこのバッハを聴く喜びが分かちあえますように。
いつものマンスリーコンサートと同じく、休憩時間にはちょっとしたお茶とお菓子もご用意させていただいております。
ぜひお誘いあわせのうえ、ルーテル大阪教会にお越しください。楽しみにお待ちしております!


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