2003/12/7
<今年のクリスマスコンサートはっ!>

(今回の担当:プランニングマネージャー 小野容子)

今年も恒例!クリスマスコンサートが間近に迫って参りました。
♪タンタンタン タンタン ・・・ とティンパニの音がきこえると、あぁ、今年も終わりやなぁ、クリスマスやなぁ、と思ってしまう程に季節の風物詩となってしまった「クリスマス・オラトリオ」。「これを聴かないと年が越せない」と、毎年たくさんの方々がお越し下さっています。

このJ.S.バッハ「クリスマス・オラトリオ」ですが、天使よりお告げを受けたマリアが幼子イエスを出産し、その事を、また天使からのお告げをきいて知った羊飼い達が確認しにベツレヘムまでやってくるというお話、第1部から第3部までを毎年演奏しておりましたが、今年はこの「幼子イエスを出産しました」というくだりの第1部と、その誕生を星の輝きで知った3人の東方の博士達が星の導きによって幼子イエスのもとへと訪れるというお話、第5部と第6部を演奏致します。

さて、この東方の博士達のお話には当時エルサレムを治めていたヘロデ王という王様が登場します。ヘロデ王は博士達から<真の王様、イエスの誕生>の話を聞いておののきます!真の王様が登場すれば自分の地位が危うくなりますからね。

で、ヘロデ王は博士達にこう言うのです。

「そこへ行ってその幼子の事を詳しく調べて、見つかったら私にも知らせておくれ。
 私も拝みにいくから」
 ^^^^^^^^^

・・・本当に拝みに行くつもりなのでしょうか?
この下心たっぷりのせりふをバッハは本当に下心たっぷりな音形で書いています。そしてその後にも「そんな嘘は全てお見通しだ!」とソプラノからのつっこみがあったりします。

さぁ、幼子イエスの運命はいかに!! 

とっても劇的に描かれている第5部と第6部。
アリアでその思いを歌い、重唱による掛け合いや、ソリストの語りなど、まさに音で綴る「降誕の物語」!当日はお手元の対訳を参考にして頂きながらこの物語の展開をご一緒にどきどきわくわくしながらお聴き頂ければと思っております。

そして「これを聴かないと年が越せない!」と好評頂いているのは「クリスマス・オラトリオ」だけではありません。(^^)
後半に演奏される「クリスマス・キャロル集」も「年越し」恒例のプログラムです。
今年はSCOによる「G線上のアリア」、パッヘルベル「カノンとジーク」(「カノン」はよくご存じの曲で「ジーク」の方はお聴きになる機会の少ない曲だと思いますが、この曲は実はカノンとジークの2つで1曲なのです。)
そしてアウローラ・ムジカーレのヴォーカルアンサンブル、毎年お客様からのリクエストNo.1の「さやかに星はきらめき」など、心も体もホットになる、力強く温かなハーモニーをお楽しみ頂きたいと思っております。

どうぞ、今年もOCMのクリスマスコンサートで素敵なクリスマスをお過ごし下さい。


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