No.539 '04/1/28

「松阪」


三重県松阪市へ初めて訪れました。
初めての土地へ行くのはワクワク、ドキドキですね。
合唱の審査員を頼まれてのことなのですが、メインはいつしか観光に(笑)。
松阪とくれば「松阪肉」ですね!
これは当然食べるとして(笑)、街を歩くのも楽しみ!

で、松阪に着くやいなや、街へと繰り出しました。
江戸時代中期の国学者「本居宣長」の街だったのですね。
あまり詳しくはない私ですが、ちょっと興味はありました。
本居宣長旧宅跡を見ます。今は移築してもう何もないのですが、その礎石みたいなものはありましたね。
街は戦災にあっていないとかで古い町並みが残されています。私にとっては懐かく思われる風景ですね。

豪商、三井家発祥地でもあるらしく、これは「へ〜」って何故か感心する私です。
江戸時代のヒット商品「松阪木綿」の商いだったんですね。
静かな街、古い町並み、店構えのユニークさ(これは説明がいりますね。とにかく妙なんです。何屋さんか判らないくらい店の中の様相と店先に並べられている花や置物とが混雑しているんです。目は惹かれるのですが、何を商いしているかしばらく判らないんですよ(笑))
さて、「肉」です。(笑)

明治の牛鍋屋「牛銀」さんでした。
やはり「旨かった」です!
これは説明するのは止めておきましょう。(笑)

気をよくして、街を観光します。
松阪城跡へと向かいました。
その中に、先ほど見た移築した本居宣長宅がありました。
時間も4時半、閉館ということで諦めかけていたのですが、記念館はダメだけれど少しだけでも見ようと中に入りました。(これが結果的に良かったんです!)
本居宣長旧宅「鈴屋」(すずのや)です。

締まりかけていたのですが、中に入ることが出来ました。
ペチャクチャと喋っているところへ中から大きな張りのある声が聞こえてきたんです。
その方は我々に説明を始めたのですね。で、帰ろうとしたとき「時間があれば記念館を見ますか?」と仰るではないですか。
願ったり叶ったりで「お願いします」と言ってしまいました。
もう既に閉館時間が過ぎているので無理ではないですか、と言ったのですがその方は「いいよ、いいよ」と言われるんですね。
実は館長さんだったんです。

「戸締まりがあるので先に記念館の方へ言っておいて下さい」とのことで記念館の前に行ったのですが、ここで以下のような張り紙を見ました。
一同、<にやり>としましたね。
「せっかくお越しいただきましたが」の一言がいいですね。この一言を書いていない施設の多いこと。
ちょっと感動してしまった我々です。

一万六千点が本居家から松阪市へ寄贈されたという「本居宣長記念館」、説明も熱が入って素敵な時間を過ごさせていただきました。(館長さんに感謝です)

宣長さんの話をいろいろ伺いました。記念館の充実度も知りました。もう少し前勉強をしてもう一度訪れたいですね。

帰りは「御城番屋敷」と呼ばれる長屋の前を通ってホテルへ。ちょっと江戸時代にタイムスリップしたような感覚の帰り道でした。
夜はホールでの「アウローラ・ムジカーレ」のリハーサルと、お世話して下さった連盟の方々と遅めの夕食。就寝は12時でした。

翌日は「松阪市コミュニティー文化センター」で行われた「三重県合唱アンサンブルコンテスト&フェスティバル」。
グループの多さに少したじろぎましたが、思ったより楽しく審査させていただきました。出場された皆さんの多様な演奏がその原因ですね。

コンクールのこともそうなのですが、松阪の出来事、印象たくさん書きたいことあります。
しかしどうも書ききれません。
それだけ刺激的だったということでしょうか。

No.539 '04/1/28「「松阪」」終わり