No.558 '04/8/22

ドイツから帰ってきました


今朝、ドイツから帰ってきました。
丁度二週間の滞在。前半は演奏会、後半の一週間はドイツの北を回ってきました。

もう、アッという間の時間経過です。
以前ドイツを訪れてから既に6年ほど経っているのですが、やはり私はドイツが好きですね。
音楽もそうですが、街や人が好きです。
強いて言えば、都会より田舎が好きですが・・・・・。
田舎の方が私の性に合っているのでしょう。

演奏会の成果もそうですが、以前訪れた街々がどのように変化しているかを観るのも今回の目的の一つでした。
旧東の街は変わりましたね。
激変でしょう。
人も変わりつつあるようにも思えます。
皆さん都会的になりました。(笑)
良くも悪くも洗練されてきています。

細かく感想など書くつもりでいるのですが、この「日記」はまず帰国報告ですので、詳しくはもう少し落ち着いてから書くことにします。
でも、5回の演奏会のことは少しだけ書いておきましょうか。
内訳は、3回の招聘演奏会、そして二回の自主公演ということになります。
その内の、レニンとツィナの「夏の音楽祭」(招聘演奏)は演奏としては大成功だった、としておきましょう。(しておきましょう、という意味は後で書きますね)
やはり演奏会は、一曲終わるたびに聴いていただいている人たちの表情が変わっていきます。
最初はお客さんも緊張しているようです。噂や情報がいっているせいか以前訪れたような堅さは無かったと思うのですが、やはり緊張感が会場を覆っています。
それが、曲が進むほどに変わっていくのですね。(笑顔が、満足そうな笑顔が多くなるんです)
そのきっかけを作るのは、シュッツの「ドイツ・マニフィカト」だったでしょうか。
この曲が終わると、今までとは違う拍手がきます。
大きく、強く、早い拍手です。
そして、柴田南雄の「追分節考」でプログラムを演奏し終えたときは足を踏みならし、総立ちで大拍手です。(大興奮です!)
この雰囲気は五回全ての演奏会場でも同じでした。
ですから演奏会としては大成功、としていいと思います。

ただ、レニンとツィナだけは演奏し終わってのレセプションでちょっと責任者とやり合ってしまいました。
周りからすれば、私の語気も強かったらしく喧嘩になるのではと心配したようですが、私としては言うべき事を言ったまで。
意見を戦わせることは良いことですものね。(笑)
同席していたドイツ人の我々の関係者は<遣れ、遣れ>の応援顔でしたよ。
気になりますよね?
どういうことで対立したか。
それは「照明」とぶつかったんです。

芸術観でぶつかるのは気持がいいものです。
もとはといえば、お互いの事前打ち合わせがきっちりできていなかったということなのですが、その経緯が面白いので書ける範囲で書いてみようと思っています。

いけません。
帰国報告だけのつもりが詳細報告に変わりつつありますね。(笑)
とにかく、一回一回が驚き、興奮、感動、笑い、そして涙の連続です。
団員もそれらの演奏を体験することで変わりました。
これは行ってみないと解りません。
体験しないとできません。
70名ほどの大旅行でしたが、しかし行って良かった。これが正直な私の感想です。
これからすこしずつ、順追ってその内容を書くことにしますね。

No.558 '04/8/22「ドイツから帰ってきました」終わり