No.566 '04/9/17

想い出の街、ブレーメン


オプショナル・ツアー3日目、8月18日(水)です。我々は二日間のライプツィヒ滞在を終え、ブレーメンへと向かいます。
ホテルを9時に出、10時前には駅について楽しみのDB(ドイツ鉄道)、IC(インターシティー〔都市間特急〕)に乗って快適の旅となる筈だったのですが・・・・・。
その日、人身事故のためマグデブルク(最初の演奏地ですね)で電車の乗り換え、ということになりました。
マグデブルク駅では待たされた上、乗車予定のホームが変わってしまうし、ちょっと不安。
そしてハノーファーでまた乗り換えをしなければならないというんですね。
ハノーファーに着いたのが13時40頃。そしてブレーメンには約一時間遅れの到着となりました。

最初訪れてから、11年目の再訪となったブレーメン。
15時過ぎホテル着。
16時前、聖母教会(リープフラウエン教会)へ。
行く先々で「歌をうたおう!」との密かな私の試みは(密かでなんかないですね(笑))今までは見事成功。(笑)
ここでも教会の方にお願いして歌わせて頂くことになりました。
さぁ、そして皆が祭壇の前に並び、いざ歌おうとブレスしたとたんオルガンが鳴りだします。(何というタイミング。これ、そうあるものではありません)
しばらく呆然とする仲間達。教会の方がオルガニストの方に向かって行った様子。歌っても良いという風にオルガンが鳴りやみます。ブルックナー「ロークスイステ」を歌いました。
その立ち上がった瞬間のハーモニーの美しかったこと!
この旅行中、一番の音響だったと思います。各声部もクリアーに聞こえていました。
歌っている最中にオルガニストらしき方(男性)が下に降りてきて聴いています。しかし、聴いてはいるのですが、ちょっと何か言いたそう。
実は、教会が閉まってからがオルガンを練習するということになっているようなんですね。これはちょっと気がつかなかったですね。我々が入って歌おうとした時、なんと見学の時間が過ぎていたというわけです。教会の方もそれを知ってか知らずか、とにかく私たちに「歌っても良いよ」と言って頂けたのです。許可をして下さったその教会の方はとてもみんなの歌に感激されていたようです。オルガニストとも何か話されていましたね。
しかし、オルガニストの貴重な練習時間を割いてしまったことは間違いありません。
お礼を述べて教会を後にしました。

歌っても良いという判断、そして歌うタイミングは大切です。
これまであまり失敗がないのですが、この時ばかりはちょっと肝を冷やしました。
教会の扉が閉まる時間はしっかりと確かめる。そして早めに見学を済ませるように計画する。これ、やはり大切ですね。(笑)

16時15分、リープフラウエン教会を出てマルクト広場へ。その市庁舎の脇にある有名な「ブレーメンの音楽隊」像の前で記念撮影です。


観光客も多く、像の前は写真を撮るための予約で一杯です。(笑)

16時40分、聖ペトリ大聖堂へ。この聖堂は1868年4月10日聖金曜日、ブラームス35歳の時、<ドイツ・レクイエム>作品45が第5章を除いて全曲初演された聖堂です。
「ドイツ・レクイエム」が無性に演奏したくなりました。(近いうちにしたいです!)

計画では市庁舎の「ラーツケラー」に入る予定にしていたのですが、ちょっと値段が高く、財布の中身と相談でやめることに。(笑)(皆さんちょっと使いすぎです(笑))
17時30分、近くのビールの美味しそうなレストランに入ります。

19時25分「ベットヒャー(ベッチャー)通り」を探索。100メートルほどの小路なんですが楽しい、面白い店が建ち並んでいて興味津々。日本語の案内などあって、日本人の観光客も多いのでしょう。
通り抜けてヴェーザー河畔へ出ます。犬が河に入って泳いでいます。(水浴びかなぁ)こんな風景に心が和む我々です。時間は19時45分、遠くでは気球も飛んでいました。夕暮れ時、ゆったり流れる時間。以前来たときと同じです。
ここで引き返します。河畔にあるモニュメントと遊ぶ仲間達。(なんと素敵な、なんと無邪気な人たちでしょう)

20時30分、ホテルに近い公園。
風車のある風景。花の鮮やかな彩りです。綺麗に植えられたその花を見ながら切なさが胸に溢れてきます。

この公園、五十嵐玉美と歩いた想い出の風景です。あの時の笑顔が忘れられません・・・・・・・・。



No.566 '04/9/17「想い出の街、ブレーメン」終わり