No.567 '04/9/18

初めての地、リューベック


オプショナル・ツアー4日目、8月19日(木)。ブレーメン駅に午前10時45分集合
11時19分発のDBでハンブルク経由リューベックへ。(ハンブルクは明日来ることになっています)
電車は二階建て、天井もそこそこ高く快適でした。

リューベックには午後1時55分着
駅は只今工事中。ホームには屋根もなくどこか片田舎の駅みたいでした。
我々は5分ぐらいのところにあるホテルへ歩きます。

さて午後2時50分、ホテルを出て楽しみの市内観光
私は初めて訪れる地、リューベック。先ずは旧市街に入る象徴ホルステン門の正面へ。午後3時。
ホルステン門に向かって歩く我々。トンガリ帽子のような屋根、建設中からレンガの重みで傾斜があったというこの門、中心に向かってゆがんでいます。面白いですね、それでも立派に建てたのです。(笑)

門をくぐると観光の中心地、旧市街です。
ここに訪れたいと思った最大理由は聖マリエン教会(St. Marienkirche)。
この教会はバッハが若いとき、当時高名であったブクステフーデと出会った場。
バッハは遠路はるばるこのリューベックにやって来て音楽上多大な影響を受けることになります。
バッハの数多い逸話の中でも私の大好きな話の一つなんです。

3時20分聖マリア教会(マリエン教会)に到着。
堂内にはその出会いを記すレリーフ(写真)がありました。


ちょっとユーモラスですね。オルガンを弾いているのがブクステフーデ。それを聴いているのがバッハです。(バッハがはにかんで見えるのは私だけでしょうか?(笑)) この教会には他にも見るべきものがあります。
壊れた「鐘」。悲惨な戦争への刻印でしょう。
「死の舞踏オルガン」があります。「死の舞踏」、何やらおどろおどろしい印象を与える言葉の響きですね。やはりヨーロッパならではのものです。(説明を怠ってスミマセン)



教会を出ます。4時20分市内観光。
ここでとびっきりのストリート・ミュージシャンと出会いました。
サックス二本、トロンボーン二本、そしてトランペットという編成。これは上手かったんです。仲間達もお気に入り。聴き入ります。
よく見ると前に置いてあるあの箱(笑)(この時は大きな花瓶のような器でした)にはCDが入れてあります。ノボシビルスク・フィルハーモニー(ロシア)という名。これはロシアのオーケストラ団員たちのようです。
そのオーケストラのメンバーによるアンサンブルなんでしょうね。
でも巧かったです。
仲間もこのCD買ってました。
ストリート・ミュージシャンにはピンからキリまであります。それらが、どれも許されているというか自由に演奏している風土がいいですね。
例の箱(器)にお金を入れるのもごく自然。支援の気持からか、楽しませてくれたことへのお礼なのか、はまたま施しの気持なのか?
羨ましくもあり、ほほえましくもあり、とにかく音楽家として一番の楽しさを味わえることだと思いますね。
今度我々が行ったとき、ただ町中で演奏するだけではなく(これ結構やってきました)一度「箱」を前に置いてやってみようと思います。(笑)どれだけ入るのでしょうね。(笑)

市庁舎を横切り、4時30分、ペトリ教会(St. Petri-Kirche)の塔へ。
この塔の上から眺める街並は絶景です。(チケットは団体割引です(笑))



下に降りてきて再び街中です。
マリア教会でオルガン演奏会があるとのことで、それまでの時間待ち。
6時20分、またまたストリート・ミュージシャン(ノボシビルスク・フィルハーモニー(ロシア))に出会いました。先ほどと位置を変えての演奏です。これも20分ほど聴いてしまいました。この時の演奏も良かったですね。(プログラムが変わっています。どれほどのレパートリーを持っているのでしょうか。楽譜集は分厚かったですね(笑))

マリア教会でオルガン演奏会を聴きます。でも私にはイマイチの演奏と感じました。選曲もそうですが、あの広い聖堂が鳴っていないのです。ストップの使い方なのか、オルガンが小さいというのか?
あのバッハが訪れ、ブクステフーデの演奏に驚嘆したという教会です。残念ながら戦争がまたこの教会を破壊しています。当時の響きを聴きたい!その思いが私を邪魔していたかもしれません。

8時20分、「ラートケラー」で食事。9時30分、明子さんの誕生日を皆に祝ってもらいました。彼女曰く、35回目から5度目の(嘘つきです(笑))誕生日ですって!

リューベック2日目。オプショナル・ツアー5日目、8月20日(金)。
午前9時30分ホテルを出て再び市内観光。
聖母教会へ
向かう途中、石畳の道を歩きます。これがまた街並みとマッチしています。午前10時の教会の鐘。いいですね。
小さな公園を見つけたメンバー。子供たちの遊具で遊びます。



10時10分、聖母教会に到着。すでに仲間が何人か来ています。しかし教会に入ることを断念。
10時20分楽譜屋へ。ここで楽譜を購入しました。皆も買ってましたからお店のストックが無くなってしまったようですよ。(笑)
ここで一旦ホテルへ戻ります。

ホテルのチェックアウトを済ませて、荷物を置いて11時40分再び市内へ
11時55分ヤコビ教会へ。しかしここでも教会には入れず(時間が無くなりました)、戻りかけたとき別の楽譜屋を発見。(12時10分)ここでも楽譜を手早く購入。急ぎ足で荷物を取りにホテルへ戻ります。

午後1時過ぎ リューベックにお別れ 最後の訪問地ハンブルクへと向かいます。

そうです!大事なことを忘れました。
ここリューベックの有名なお菓子「マルチパン=マジパン」のことを忘れていました。
マジパンとはアーモンドの粉で作ったお菓子で、チョコレートの中に入っていたり、人形や動物の形をしていたり、様々な種類があります。
ケストリッツのヴェッヒャーさんから、リューベックに行くなら是非これを食べるようにとアドバイス(笑)があったようです。
仲間もお土産にするといって沢山買ってましたね。ヴェッヒャーさんにもお送りしました。(さっそくお礼のメールが届きました。恐縮です)

また是非訪れたい街です。皆もその思いは同じのようでした。でも今度は旅行スケジュールの始めにしたいですね。(笑)今回の訪問、少し疲れが出ていたようです。ビデオの撮影にそれが出ていました。(笑)



No.567 '04/9/18「初めての地、リューベック」終わり