No.614 '06/05/11
No.614 '06/05/11「北海道(岩見沢での講習会)の旅3《講習会》」終わり
始まった「講習会」、午前10です。
ステージ横には私を前から映し出すスクリーンが。
後でこのスクリーン、プレゼンテーションにも使用します。
合唱団は「留萌混声合唱団」、曲目は千原英喜さんの「おらしょ」から第二楽章。
この曲、レッスンするには長すぎたかもしれません。しかも私が合唱団の性格を知るのに時間がかかり、いろいろやろうかなと思った頃には時間が来てしまいました。(笑)
でも、聴いた瞬間「上手だな」と思ったことはハッキリと覚えています。
立派な声、そしてハーモニーもなかなか良かったです。
ただ、振っている間中思っていたのがピッチと響きの問題。
「それを直すには時間が無い!」の思いとの格闘でした。(笑)
それにリズムとアクセントの関連づけですね。
しかし、この合唱団との出会いで私は一気に楽しい気分になりました。
「これは今日楽しくなるぞ!」
岩見沢市立緑中合唱部&岩見沢市立光陵中合唱部
それに加え、指導されている先生の関係団員も入っての演奏でした。
実はこれが良かったのですね。
様式感が薄かったのは残念だったのですが(そこのところを今回レッスンしました)、素材が良いというか、とにかく魅力的な声の響きがしていました。
人数が少ないながらアルトが良かったですね。もっと響きの出るレッスンをしたかったのですがこれも時間が無くそこまでは及ばず残念でした。
しかし、ここの演奏はどんどん変わっていきましたね。
私も本気で振っていました。今度機会があれば、もっとじっくりとレッスンしたい合唱団でした。演奏会でも振ってみたいと思いましたよ。(笑)
プレゼンテーションを使っての発声の説明です。
これまでの腹式呼吸は横隔膜を中心に教えていたと思うのですが、横隔膜ではなく「丹田」による呼吸に変えなければなりません、と力説している所でしょう。
始は出来なくても、しばらくすると「丹田」周辺が動くようになるから不思議です。
それをもとに、さらに響きを上げていく過程を説明したかったのですがこれも出来ずに終わってしまいました。
喉頭を下げると声に響きが生まれ、大きく鳴るのですよ、と説明。
そうすると
喉頭って動くことも、そして声が変わることも解って頂けたかなぁ。
歌を歌うためには舌が重要。
力まず、口腔の中を自由に広さを変えなければならないことを知って頂きたかったのですね。
全員見てあげたかったです。
実際、声が変わるのですが、これまでにもこの過程で涙を流す人を何人も観てきました。
「こんな声初めて」と自身が驚いての涙です。
でも限られている時間ではできません。
「一ヶ月ぐらい滞在して一人一人徹底的にやってやる!」と終わったときにいつも思います。(笑)
午後3時からは特設合唱団でのレッスンです。
最初はシュッツのカンツィオネス・サクレから「Verba mea auribus percipe」。
人も増え、充実した響きでの演奏でした。
ここではシュッツの精神性に支えられた響きの説明とそのレッスンでした。
曲が進めば進むほどピッチの甘さや暗さを伴ったその響きの低さが気になる私でした。
精神性と響き、これは難しいですね。
この曲は皆さんいいお顔で歌っておられました。
お好きなんでしょうね。(笑)
そのような立派な演奏でした。
下の写真はお気に入りのサウンドを響かせてくれた面々ですね。
指導された先生も入って頂いての写真です。(先生とはツーショットもあるんですよ(笑))
皆さん良いお顔です。
お世話になった横山直樹先生ご夫妻とご一緒です。
お店の方にもご迷惑だったのではと心配です。
それはそれは恐ろしいぐらい奇声の集団だったのですから。(笑)
メンバーの皆さんにはお世話になりました。
本当にありがとうございました。