No.654 '08/07/10

「OCM歌唱発声体操」DVD発刊です


「大阪ハインリッヒ・シュッツ室内合唱団」の発声づくりを手懸けて30年ほどが経ちます。

私のイメージした「音楽」「響き」の実現にはそれまでにない「発声」を必要としました。
高次倍音を含んだ声、声の立ち上がりの明瞭さ、正しい音程(音と音の間隔)として聴き取れる声の起声と維持。
それらはまた「リズム」を際立たせたいとする私の思いも実現させることに繋がります。
男声が担う「響き」、女声が担う「響き」の違いに基づいて形成されてこその混声のハーモニー。
それぞれが統合されたものをイメージして計画された各パートの発声。
それらを総合的に考え、実現する「発声」づくりが急がれました。

私の中には「響き」のイメージは既に強くありましたから、方向性に悩んだことはありません。
ただ、その成果を得るための実践には多くの時間が必要でした。
具体的な説明や練習法は「合唱講座」を見ていただくとして、ただ一つ「体操」に関してはなかなかそのエクササイズをつくることができないでいました。
結果として<後回し>になった形です。

<機は熟した>、そう感じて二年前の2006年12月27、28の二日間、奥琵琶湖「マキノ」の民宿で「OCM発声体操」づくり。
一気に動き出した、そんな晴れ晴れとした充実感を覚える勢いある流れでした。
2007年度中には映像化する予定でしたが、スケジュールが合わなく、気になりながらも今年へとずれ込むことに。
そしてようやく録画に漕ぎ着けたのが今年の5月でした。

映像は2008年5月5日、私たちが呼ぶところの「マキノ五月(さつき)合宿」。そのマキノ高原にある体育館で収録。

そしてやっと発刊の運びです。

全体はゆったりと動けば16分ほど。
要領を掴めば10分程に短縮することも可能でしょう。

勤め帰りに練習場に入ってすぐに体操ができる、その条件で作成されています。
着替えることもなく、飛んだり跳ねたり走ったりすることもなく、横になる姿勢もなく、発声に即効力を発揮しつつかつ体をも鍛えることができる体操、そう自負できるものになりました。

2007年初頭から合唱団に取り入れ、今日に至るまでその効用を確かめてきました。
その結果を踏まえてのお薦めということになりました。

8月刊行の予定。只今制作作業に入ろうとするところです。

DVDの内容は
1)指導者による全体の解説と体操。
2)数人の合唱団にカメラを据えての全体演技。〔内容は 1)の繰り返しです〕
3)OCM合唱団も加わっての「腰割り」による発声。
4)丹田呼吸の実際。
5)丹田呼吸の練習法。

収録時間 40分

予約を募らせていただこうと思います。
予約、詳細は事務所までお問い合わせください。
アドレスは
office@collegium.or.jp
です。

多くの方々に〔簡単で効果的な体操〕として親しんでいただければ、そう願っています。



No.654 '08/07/10「「OCM歌唱発声体操」DVD発刊です」終わり