No.659 '08/12/04

日々は輝いて


またまた運動不足が続いているのが気になる毎日。
せめて歩くだけでも、と思うのですがこれまたパソコンの前の仕事が多くなっていてままなりません。
少しだけでもと思い、書斎に向かう道を変えて道草します。
紅葉はもう終わりに近づいているようなのですが、葉はパラパラと散りながら太陽の光に反射しながらとても素敵な輝きを放っていました。

北緑丘紅葉

葉の色の陰影も胸を突くものがあるのですが、木漏れ日による陰影が私には胸に染みます。

北緑丘紅葉逆光

木々の息吹を感じますね。
私の息づかいと木々の息づかいが何やら呼応しているようで少し嬉しく、また、元気をもらっているようなそんな不思議な感覚に陥りました。
この木々の下を流れる川の整備がよく整っているとは言い難いのですが、植物の生命はそれにめげずにスクッと立っています。
鳥の声が聞こえました。
そのこと自体そう珍しくはないのですが、その鳴き声が気になって鳥の姿を追います。
枝に留まっている鳥を発見しました。

ムクドリの求愛?

「ムクドリ」ではないかと思うのですが、余り詳しくないので定かではありません。
くちばしや足が黄色だとムクドリということなのでしょうが、そうなのかどうか肉眼では確かめられませんでしたし、こうやってカメラのズームで撮ってもよく判りません。
鳥の種類も気になるのですが、それよりこの二羽の挙動が気になりました。
どうやら求愛中のようなのですね。
一羽がもう一羽に寄り添うように、優しく近づいていきます。
声も可愛かったですね。近づいていく様子も微笑ましく、しばらく見とれてしまいました。
少し私が目を離した時、この二羽がくちばしで「チュ、チュ」とキスをしたと隣りで一緒に見ていた明子さんが云います。
残念ながら私はその瞬間を見てはいないのですが、きっと暫く前からの様子からはあり得ることだと納得する私。
一羽がもう一羽の上に乗っかろうとします。ハッとする私。
直ぐに離れてしまったのですが、そこへどこからかもう一羽が飛んできます。
どうやら「恋敵」?。
三羽が飛び交います。追いかけ?逃げる?
なんともはや想像力豊かになる私。
実際はどうだったか知るよしもないのですが、もう私の頭の中は彼らたちの動きに人間の世界を重ねているようで楽しくてしかたがありません。

混沌とする人間社会。
その中にあって一喜一憂する日々が続いているのですが、こうした木々や鳥たちはその人間社会に影響を受けながらも粛々と生を営んでいる。

キリッとした瞬間でした。
凜とした瞬間になりました。



No.659 '08/12/04「日々は輝いて」終わり