No.663 '09/04/14

新録音が続きました


いろいろなことが重なって落ち着く時がなく、時間ばかりが過ぎ去っていく毎日です。
おまけに、この時期の花粉にも悩まされ憂鬱な気持ちも加わってブルーな日々が続いています。(笑)
しかし、やるべき事はしないとダメですね。(笑)

先月の3月28日、楽しみにしていた録音を終えました。
鈴木憲夫さんとご一緒しての新録音、「日本・こころのうた」のタイトルでリリースされるCDのための録音でした。
内容は「ふるさと」「お正月」「埴生の宿」「赤とんぼ」「春が来た」など、昔懐かしい、あるいは今も歌い継がれている愛唱歌全21曲で憲夫さんと私が編曲をしています。

私が編曲をする。これは自分の中でも一大事です。(笑)
子供の頃から歌を作ったり、中学、高校では器楽曲も書きました。しかし、今見ても恥ずかしい限りで顔から火が出るような思いの作品です。
作曲家なんて考えたこともなく(というか、指揮者にずっとなりかったようです)、自分で創ったものを人前で発表するなんて大それた事など・・・恐ろしいと本当に思っていました。(信じて下さいね)
自分で書いたものは自分のためだけのもの。ひっそりと歌ったり、演奏したりしていました。(例外が一つだけ、むかしむかし、好きな女性にだけ聴いてもらったことがありました・・・・〔恥ずかしい!〕)
仕事として指揮をし始めてからはオーケストラのために幾つか編曲はしました。
しかし、これはエイヤッ!ってなものですから(笑)、時間もかけずにあっと言う間に書きました。
不思議ですね、あんな事ができたなんて。(笑)

今回の切っ掛けとなったのは、私の深い底にあった歌心、そして昔親しんだ歌の復活という事への情熱でしょうか。
一曲一曲書きためていたところに憲夫さんからお誘い。
「そんな大それた事」という思いと「私の音楽家としての一部分であることを知って頂こう」との思いが拮抗、最終的には憲夫さんの作品とならばとの思いが決心の決め手でした。

新しい「室内合唱団員」もいて、少し緊張気味でしたがさすが「シュッツ」(と言っておきましょう)。長丁場の録音もスムーズに流れました。

いましばらくお待ち下さい

録音したものを聴いて確認しているところでしょう。憲夫さん立ち会いの下、録音が続けられていきました。

いましばらくお待ち下さい

録音が無事終わって「記念写真を」とのことで撮った集合写真です。
中央の憲夫さんの隣りに私が座ると言うことでカメラのセッティング準備のために私が撮りました。(この後私が加わりシャッターは事務所の小野が押して、無事終了しました)
それにしても、うちのメンバーは様々ですね。(笑)もうバラバラな表情、動きをしています。じっとしていない連中です。(笑)
憲夫さんは待ち疲れ?ちょっと呆れた風にも見えます。(笑)「早くしなさい!」とメンバーに私が言ったような・・・・(笑)
でも良い笑顔です。疲れも吹っ飛びます。

いましばらくお待ち下さい

次の日、取った録音のテイク選びがありめでたくCDが誕生する運びとなりました。(現在リリースを急ぐべく編集作業などが行われています。5月には発刊されると思います)
全てのスケジュールを終えて最終日に憲夫さんと会食です。
CD化の喜びを分かち合いました。

いましばらくお待ち下さい

余韻に浸る間もなく、もう一つのCD化のための録音が控えていました。
4月11日(土)何を思ったか私の朗読です。(笑)
私の編曲、楽譜出版(今夏の予定)に続き、恥ずかしいことの連続です。
このきっかけは「千原英喜」です。(笑)
何かの折りだったか、千原さんが「当間さんの朗読なんてどうだろう」なんて仰ったんです。
私が団員との練習時に朗読したことを聴いての提案だったのだろうと思われます。
そんなに重要視しての提案ではなかったかもしれませんが(笑)、私としては乗り気になってしまいました。(笑)
賢治の作品ばかりではないのですが、「詩」はやはり声を出してこその真価です。
とくに賢治の作品を朗読するとき、私は涙することしきりです。何故なのかは解りませんが芯から突き上げてくるものを感じます。
素人の私が読んでいます。お聞き苦しくもあるかと思うのですが指揮する者の「声」として参考にして頂ければと願って録音しました。

いましばらくお待ち下さい

ウオーミングアップのために読み始めたとき、やはり泣いてしまいました。続けて読むことができません。
私は賢治が好きなのですね。この言葉の調子、思いが伝わってきてどうしようもない状態になります。

いましばらくお待ち下さい

この次の日、12日(日)は別の新CDのための録音を合唱団としました。
このCDについてはまたご報告したいと思っています。
今年の冬、あるいは来年初めになるかもしれませんが、心のこもった一枚にしたいとの強い気持ちで取り組もうと思っています。

録音が続きました。
これからは演奏活動が続きます。



No.663 '09/04/14「新録音が続きました」終わり