No.211 '99/6/22

新しい刺激の連続


昨日は「和歌山バッハ・コーア」の練習日だったのですが、お休みをさせていただきました。
前日がオーケストラと合唱との合わせだったこともあって少し疲れていました(体より頭の方ですね)

久しぶりに近くの万博公園などを散歩して、ゆっくりと時を過ごすつもりでいました。(実は民博にいきたかったんです)
たまたま合唱団の T嬢がお休みとあって同行してもらうことにしました。(いつも大勢で動くのですが、このように二人きりの<デイト>はしばらく無かったですね)

でも万博にはいけませんでした。ちょっと軽く食事をし、お茶を飲みながら(しばらくぶりのお気に入りのコーヒー店にT嬢を誘いました)お喋りしている間に入場時間ぎりぎりになってしまいました。
家を出たのが遅すぎますね。待ち合わせが既に午後三時、これじゃ万博に行けるわけがないです。いかに頭が働いていなかったか、今思っても可笑しいです。

ということで行き先は「服部緑地」に変更、御堂筋線に乗って二つ目、ここも暫くぶりでした。
花畑で有名なのですが、今は咲いている花も少なく楽しみはもうしばらくお預けといった風景です。
でも、行ってよかったんです。ちょっと私にとって驚きの体験が待っていました。

猫がいっぱいです。(といっても10匹ぐらいですが)
捨て猫でしょうね。
その猫が人の集まるところへ集まって来るんです。
私たち二人のところにも警戒する様子もなく、近づいてきて寝そべり、あるいはうずくまって穏やかな心地よい風に身を委ねています。
怪我をしているもの、やせ細っているもの、それはちょっと哀れっぽいのですが、時折子供たちの相手をしてあげています(サービスしてあげているといった風です)。
我々は時を忘れてそれらの猫に見入ってしまいました。
猫たちが示す表情や、姿態のなんと雄弁なこと。その様子に我々は声を上げて苦笑してしまう場面もありました。
その猫たちに食べ物を用意してあげている人がいます。きっとそのそぶりからしてずっと世話をしている人ではないかと思われます。
ゆったりと夕時が流れています。しずかな、不思議な空間でした。

ずっと低い視線を保っていた私たちが公園全体に視線を移して驚きました。
いつのまにか周りは犬の世界になっていたからです。
ご近所の方々でしょうか、犬の散歩のため、いたるところで人と、犬の輪が出来上がっています。
飼い犬もいれば、所有者の判らない犬もいるようです。
散歩を通して、仲間同士の情報の場ともなっているようです。犬たちは遊び相手との出会いの場所でしょう。(犬同士のじゃれあいは楽しかったです)
犬たちの公園を走り回る生き生きとしたその姿は久しぶりに見る、動物としての「疾走」の姿です。
全力で走る犬をしばらくぶりで見ることが出来ました。なんとその姿は美しかったことか。力強いその足、脈打つ躰、動きの芸術です。

帰る段になって疲れが出てきました。
でも公園での見たことが刺激となっていたのか、「ちょっと飲みに行こうか」と何故かなってしまうんですね、これが。(笑)
そこで以前からメーリングリストで話題となっていた都島の「沖縄料理」へ行こうということになり、カウンターテナーの上田くん、そしてコーア・マスターの倉橋さんにもお出まし願って「ライブ」もやっているというその店に行くことになりました。

で、夜8時、集まったのが8人、それはもう他のお客さんと一緒の楽しい「ライブ」となりました。
店のご主人が歌ってくれるんですね。それに合わせて・・・・
太鼓を叩くは、歌は歌うは、最後には踊るは、こうなりゃ我々、遊びのプロとしての真価発揮の時です(?)。
ご主人も驚いた様子。「どういう方々ですか?」とのご質問。まだまだ身分を明かすわけにはいきません(笑)。帰りもわざわざ外まで出てきて見送って頂きました。
「今度はもっと激しい仲間を連れてきますね」(一体誰でしょうね?)と約束をして店を後にしました。

No.211 '99/6/22「新しい刺激の連続」終わり