No.256 '00/1/12

京都モンテヴェルディ合唱団の演奏ビデオ


去年、10月24日に行われた京都文化博物館別館ホールでの京都モンテヴェルディ合唱団第22回定期演奏会のビデオを見ました。
団員の友人が撮ってくれていたそうです。
タイトルも立派に入っており、なかなかの出来映えです。

さてその中身の演奏なのですが。
カメラが固定した位置であったため、合唱団員の細かい表情は見ることができなかったのですが、当日の会場の熱っぽさはよく伝わっています。
私自身、面白かったのは私の後ろからの指揮振りが見られたことです。
当然なのですが、私自身こういう機会がない限り後ろ姿を見ることは決してないのですね。(以前、もう随分前だったと思うのですが、同じようにビデオで見たことがあったとおもうのですが、最近はとんとなかったです)

指揮者は演奏者と対峙しています。演奏者に対して送るシグナルは体全体で、そして目で示します。
後ろを気にしたことがないんですね。
「なるほど、こんな風に見えているんだ」とへんに感心したりしました。
(指揮のレッスンもしているのですが、生徒の後ろ姿を取り立ててレッスンすることはないですからね)
演奏会、それは否応なしに私の指揮振りがお客さんの目に飛び込んでくるのですね。(演奏者の前で立ちはだかっている存在ですからね(笑))、これからはもう少し後ろ姿も気にしなくては、と思ってしまいました。

後ろ姿は気にしなかったですが、背中はお客さんの空気を感じる大事な部分です。
背中に神経を集中させることは今までもやってきてましたね。
音楽は全身の動きを支配するのですから、動きそのものをうんぬんするのはどうかなと思うのですが、これからはもう少し意識することにしましょう。

表現するということは難しいですね。
自分を客観的に見ることが必要です。
ビデオはそのためにも良いものですね。
(スキーでは、自分の滑る姿を撮ってもらって見ているんですよ。でも自分の仕事ではなかなか見ませんね)
団員たちにもこのビデオを見てもらうことにしましょう。
合唱団員たちも歌っている自分を同時に見ることができないのですから。
先にも書いたように、表情などは判らないのですが、合唱団がどのようにお客さんに映っているかは分かります。
このビデオを見たとき、団員たちはどのような感想を持つか・・・・楽しみです。(ニヤニヤ)

No.256 '00/1/12「京都モンテヴェルディ合唱団の演奏ビデオ」終わり