No.259 '00/2/14

子供の領域、大人の領域、共有の領域


北海道スキーから更新です、と書いておきながら、ずいぶんと日にちが経ってしまいました。
実は、今回北海道にコンピュータを持っていくのを急遽取りやめたんです。
荷物が多かったということもあるのですが、よくよく考えてみると毎夜更新する時間がないと思ったんですね。
正解でした。
滑って、食べて、飲んで、寝る。
これじゃぁダメですね。

帰ってから、撮った写真をそえて北海道の報告など(遊びもそうですが、ニセコ事情なども)と思っていたのですが、次から次へと仕事のことで時間が取られ、タイミングを外してしまいました。
そして、「カニツアー」なるものも終えてしまいました。

「カニ」を食べに行く、ということも恒例になっています。
以前は毎年だったのですが(柴山という漁港)、私がスキーをし始めてから行かなくなっていました。それが去年から復活です。
そのツアーに、今年は初めて(だと思うのですが?)二組の家族(お子さん連れ)が参加です。
で、ちょっと感じたことを書いてみたくなりました。

いつも思うのですが、私たちの生活の中には守った方が良い領域というのがあると思うんですね。
「大人の領域」「子供の領域」です。これは一つの文化領域です。
それぞれが大切に尊重されなければなりません。
これらはお互いに侵してはならない領域だと思うんです。(「大人の領域」に子供を入れてはならないと思います。また、「子供の領域」に大人が介入すべきでもありません。ただ見守るだけですね)

今回、二組の家族のお子さんたちの年齢層は違いました。
一方は中学生に小学高学年、もう一方は小学校低学年にまだ未就学の年齢です。
私はそれぞれのお子さんたちを見ながら、自分を振り返ったり、忘れかけていた心の<衝動>といったものを思い出しながらいろいろ新鮮な感覚を味わっていました。
すでに子供さんたちにはそれぞれの個性が出ていて楽しかったですね。
言うまでもなく、日々の生活ぶりを垣間見せていただきました。

「大人の領域」で大人は成長していきます。(結構辛いことがありますが)
「子供の領域」で子供たちも成長します。(大人のミニ版だったりしますが、できれば良くないミニ版は止めさせたいですね)
そして、その両領域が触れあう、交差する領域が必要です。
昔は社会的な「大人になる儀式」によって、子供たちに境界線があることを教えていたのですが、最近はありませんね。
「共有の領域」のあり方が、それぞれの「領域」を守り、「領域の文化」を創る方向づけをするのではないかと思っています。

今回のツアーはその「共有の領域」だったのではないかと思ったわけです。
時々は、この領域、計画していきたいなと思いました。

今回参加した子供さんたちに感謝です。
ご苦労さんでした。刺激の連続だったでしょうね。
子供さんたちには大人の重苦しさもあったでしょうが(笑)、なかなか素敵でした。
大人の私も教えられるところがたくさんありました。
またよろしければお付き合い下さい。

No.259 '00/2/14「子供の領域、大人の領域、共有の領域」終わり