3月8日 誕生日


シュッツ合唱団には、誕生日が三月にある人が多い。80人ほど団員がいるからどの月も結構誕生日の人がいるが、やはり三月は多めである。かく言う私も三月生まれである。
ここ一週間は誕生日ラッシュ(なんだそれ?)で、今日3月8日は三人の方が誕生日を迎えた。

私は誕生日というものが好きである。
ある程度の年齢を越えると、祝いたくないという人も居るようだ。老いに向かって行くようだ、という理由からだろうが、私はそういうことは思わない(方だと思う)。

私は、誕生日は一年生き延びれたことに感謝し、喜ぶ日だと思う。そして次(要するに来年)の誕生日に向かって生きていく決意をする節目の日だと思う。
そう考えた方が元気が出るし、嬉しい。節目があるってのは大事だと思うのだ。

誕生日を祝ってくれる人がいる。一人でもそういう人がいるだけで幸せである。
誰も覚えていてくれなかったら、誰も祝ってくれなかったら、来年は誰かが祝ってくれるような人に成りたいな、と思う。

昨年の誕生日、日付が変わったばかりで、私自身は誕生日を迎えた事さえ気づいていなかった時、電話が鳴った。
電話をとると、受話器からいきなり「♪Happy birthday to you♪」の声がした。びっくりした。そして嬉しかった。

その人は、別に誕生日だからと言ってわざわざ電話をかけたわけではなく、別の用事があって電話をかけてきたのだが、その時私が誕生日であることを思い出してくれたのだ。

嬉しかった。とてつもなく嬉しかった。これだけであと三十年は生きていけると思った。ありがとう。本当にありがとう。

こんな事があるから、私は誕生日が大好きだし、人の誕生日もできるだけ祝いたいと思う。

合唱団のOさん、Sさん、Yさん、そして今日生まれた全ての人達へ、

「誕生日、おめでとう。本当におめでとう」

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