日帰りスキーのお話その10


竹内幹です。スキーのお話も、ついに最終回です。

皆と別れて深草のバス停から階段を降り、高速道路の範囲から出ます。この辺に来るのは久々でしたが、京阪藤の森までの標識もあって、すぐにたどり着けると思っていました。ここで私は一人になって心細かったのか、明るい所通って帰ろう、とちょっと道を変えたのです。これが失敗でした。

行けども、行けども藤の森の駅はありません。それどころか電車の気配すらただよって来ませんでした。これはヤバいと思ったのですが、普段、道勘に優れている私はその勘に頼って進み続けました。しかし頼りになるハズの道勘はこの時完全に狂っていました。疲れてたんでしょうねぇ・・

進めば進むほど泥沼にはまっていくようでした。ようやく見覚えのある龍谷大学の校舎が見えてきました。ん?龍谷??それって京阪深草ちゃうんかい?そう、いつの間にか一駅歩いてしまったのです。まぁええか、と思って京阪のはずの方向へ向かったのですが・・方向感覚まで狂っていたのか、どんどん風景が見知らぬものとなっていきます。この辺は昔よく来たのに・・

ふと道端の地図が私の目に入りました。イテテテテ・・なんてボケはいりません。急いで食入るように見つめました。目についたのは“伏見稲荷大社駐車場”でした。その先に京阪の線路が書かれていたのです。ん?伏見稲荷??・・・・深く考えずに線路向かって歩き出しました。案の定見えてきたのは京阪伏見稲荷の駅でした。スキーやって疲れた足で二駅も歩いてしまったのです。時計を見ると高速降りてから一時間近くさまよい歩いたことが判明しました。

一時はどうなることかと思いましたが無事京阪電車に乗ることができ、出町柳に着きました。ここから自転車ですが私の家までは全て坂道です。こんなことの後なのでホンマ疲れました。

ようやくなんとか家に着きました。時刻はすでに夜12時を過ぎています。(だから厳密には日帰りスキーでは無くなってしまったのです!(笑))生きて帰って来れました。(笑)

今回のスキーは、スキーをしに行ったというより、車で冬の雪道を走る方法を習いに行ったような気がしてなりません。それはそれですごい良い経験になったと思ってますけど。なるちゃんに拠れば、これもスキーに行くことの一部、ですから。でもいまいちスキーの方が不完全燃焼なのでもっかい行きたいなぁなんて思ってます。(でもカネもヒマももうなさそう・・)

これでこの連載も終わりです。以外に結構沢山の人が楽しんでくださった様なので、うれしい限りです。こんどまた機会がありましたらもっとまとまりのある文章が書けたらなぁ、と思ってます。(連載って楽しいのでまたやるつもりです。内容は無いよう、ではなく未定ですが)
ご愛読ありがとうございました。

それでは。

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