竹内もです。12回目です。終わりは全く見えません。
カクレキリシタンゾーンはすごかった!
展示物はキリシタン遺物、かくれキリシタンの祭器、現在のキリスト教の物など様々あって目移りしました。
例をあげれば、魔鏡、オテンペシャ、御前様、メダイなどです(下に解説)。
キリシタン禁令の高札もあったりしましたし、現在の山田教会(カトリック)の司祭服なども展示してありました。
奥へ進むとまた何か声が聞こえます。
・・・今度はお経のような声・・。
そう、かくれキリシタンのおらっしゃが流されていたのです。
そこには、かくれキリシタンの民家が原寸で復元されており、その中に入ることが出来るのです。
ここは本当に・・いや何でしょうか・・。
この島を廻ってきて、一番霊気のようなものを感じたのはここでした。
奥に置かれた御前様、手前の神棚、両方に賽銭が置かれていました。
かくれキリシタンの役職者が座る順も示され、薄暗い中、おらっしゃが絶え間なく流れている・・・。
教会や寺院で感じる様な空気(霊気)とは違う、今まで感じた事のない空気が流れて、いやとどまっていました。
カクレキリシタンゾーンではビデオを見ることもできました。
かくれキリシタンの様々な行事、おらしょを唱える姿をカラーで、しかも動く姿で見ることができたのは大変な収穫でした。
その姿はありふれた日本の風景、民俗的行事をこなす普通の人々の姿でした。
かくれキリシタンのクリスマス、「お産待ち」は安産祈願の祭事と化していて、妊婦が御前様のある家(ツモトという)に集まる。祭事の元々はキリスト教でも、その様子はすごく日本的なのでした。
再びグレゴリオ聖歌に送られ、最後のゾーン、シー・ファンタジックアリーナに入りました。ここは剥製水族館とでも言いましょうか、海底を模した部屋に所狭しと魚など海生生物の剥製が展示されているのです。変わってるでしょう〜。
マンタの剥製を見て「ほう、これがあれか」などと一人納得したりはしましたが、なんとも感想の言いづらい空間でありました(試みは面白いけど、動かない剥製の中を歩くってのは・・でもなんか良かったような気もする・・?)。ヘンでした。
これで一通り見終わり、売店でお土産(自分用だっ!)を買い、ひとまずこの『海の館』を後にしました。
次はいよいよ「だんじく様」に向かいます。
続く。
【用語解説】
魔鏡‥‥光を当てるとキリスト像などが投影される鏡。
オテンペシャ‥‥カトリックの苦行の鞭Disciplinaが変化したお払い用の鞭。語源はポルトガル語で悔悛するを意味するPenitencia。
御前様‥‥かくれキリシタンが祀ったキリストやマリアなどの絵。納戸神とも呼ばれる。絵が日本風に変化していて面白い。
メダイ‥‥キリシタン時代に神父からもらったキリストが彫り込まれたメダルのような物。納戸神として祀られていることもある。