旅のお話その11〜島の館1〜


竹内もです。しつこく続いて11回。先は長いです。

ようやく生月町博物館『島の館』にたどり着きました。
入口の前で、鯨のオブジェがお出迎え。
展示物なんだか、ただ置いてあるんだかよくわからない船のスクリューなんかもありました。

鯨のオブジェ
捕鯨船のスクリュー、銛
(博物館内は撮影禁止で写真はありません)


島の館は1995年11月に開館した、結構新しい建物でした。
中にはいると、とりあえず涼しかったです。
炎天下歩き続けて、ようやくクーラーのある所に入れました。
よかった、よかった。

入館料を払って、順路を進んでいきます。
この博物館は四つのゾーンに分かれていて、最初は捕鯨ゾーンでした。

生月島は江戸時代、捕鯨が大変に盛んで様々な漁法がここで生み出されました。
捕鯨が盛んなおかげで、かくれキリシタンへの取り締まりも緩かったといわれるほどです。
捕鯨の様子の模型、使用する道具が展示され、詳しい解説が書いてありました。
捕鯨が盛んだったことは知ってはいましたが、実際ここの展示を見ていると、いかに島の人達が、捕鯨に対する思いが強いかを知ったような気がしました。

鯨のヒレや臓器も展示されていて、何となく不思議でした。
展示されててもおかしくないのに、展示されてることに妙に違和感があったのです。

一周まわると、でかい男の像がありました。
なんじゃこりゃ、鯨となんの関係があるねん、と思いましたが男の名を見て納得。
生月鯨太左エ門(いきつきけいたざえもん)。
江戸大相撲の力士で生月出身。身長七尺五寸(2m27cm)の古今東西例を見ない大男であったそうです。
確かにデカイ・・。こんなん近くにおったら怖すぎ、などと思ってしまいました。

二階に上がると、島の暮らしゾーン。
生月島の農業や漁業、祭りなどの展示がありました。
たいして面白くなかったです(私にとっては)。

いすがあったので一休みして、恐いですが足の裏のマメを見てみることにしました。

・・・・・・・・(絶句)。
足の指の付け根はもとより、右足のかかと、左足の土踏まずにもマメができとりました。
痛いハズです。
でも、できてしまったものはしょうがありません。あきらめて歩き続けます。

島の暮らしゾーンを抜けるとなにやら歌声が聞こえてきます。
どこかで聞いたような旋律・・・。
それはグレゴリオ聖歌でした。
そう、それはこの博物館で私が一番来たかった、

カクレキリシタンゾーン

から流れてきていたのです。

続く(またこんな引きかい・・)。

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