Date: Thu, 10 Apr 97 22:58:22 +0900
From: tueda@osaka.sunmoretec.co.jp (UEDA Tatsuya)
Subject: [OCM:02338] 青春紀行その 11

☆☆☆ 青春紀行 その11 ☆☆☆

忘れた頃に帰ってくる、『うえおとパンダロンの青春紀行』そ の11。前回は、
まるも珈琲店でトラジャを飲んだのであった。 そして、その珈琲を一口すすった
うえおは、果たして・・・? 

この味、香り。この豆は紛れもなく『キーコーヒー』に違いな い。大阪では、
トラジャに限らず、キーコーヒーの豆自体があ まりお目にかかる事が少なくなっ
ている。もっとも、トアルコ・ トラジャをキーコーヒー以外で見たことは無いので
あるが。 

それにしても、単にキーコーヒーの豆を使っただけではこの 味わいにはならない。
もちろん、サイフォンだてで、豆の煎り 具合から引き具合まで、細心の注意を払っ
ているに違いない。 おそるべし、『まるも珈琲店』。(本当にお勧めです。来年、 
あるいは山菜取りの際には、是非ともおたちお寄りされること をお勧めします。)

さて、珈琲を飲みながら談合した結果、昼食には『そば』を食 べるしかあるまい、
という事になった。ガイドブックには、 有名そば店が何件か書いてあるが、もちろ
ん、私たちの目を 引いたのは『もとき』だ。名前が良いではないか。『もとき』に
は、開智店・女鳥羽店の2店舗あるそうだ。幸い、女鳥羽店 は、『まるも』の前を
流れる女鳥羽川沿いにある。歩いてほん の数分だろう。

もとき・女鳥羽店は、雰囲気のある小さな佇まいで、すぐそば まで行かないと、
それとは分からない。それにしても、遠目に 雰囲気が静かだ・・・と、店の前まで
来ると・・・がぁ〜ん。 営業は翌日からであった。仕方がないので、同じく女鳥羽
川 沿い、対岸にある『女鳥羽そば』に行ってみた。こちらは営業 中で、そこそこ繁
盛しているようだ。しかし、店構えがまるで 焼鳥屋か居酒屋のようだ。折角松本ま
で来ているのだから、 やはりそれらしい雰囲気を味わいたい。

結局、中町通りまで戻り、カレーの『デリー』に入った。何も 松本まで来てカレー
でもあるまいと、多少敬遠していたのだが、 お目当てのそばが食べられないのでは
仕方がない。ラーメンと いう選択肢もあったが、『少しのことにも、先達のあらま
ほし きことなり』、ガイドブックも勧める、カレーを食べることに した。店構えも
蔵の町らしく、元呉服屋の蔵であった建物らし い。

味もそれほど期待していなかったし、値段も多少高くつくかと 思っていたのだが、
これが、意外や意外。600円〜700円 で提供されるカレーが、とてもうまい。
大阪なら、味はもう一 つのカレースタンドでも、これくらいの値段はする。 

結局、カレーを食べた後は、そのまま佐野坂へ行くことにした。 時間は多少早いが、
次の列車にすると、6時を少し回りそうだ。 夕食までには着くと言ってあったので、
予定より1本早い列車に 乗り、無事夕食で皆と合流したのであった。 

(終わり)

あとがき:
スキーの帰路、松本での列車待ち時間に、小野ちゃんたちとそば を食べた。往路の
仇討ちである。入った店は『こばやし』。これ もガイドブックにのる、有名店だが、
店舗はいくつかあるらしい。 (そもそもは別の店に行くはずだったのだが・・・) 

確かにうまかった。しかし、『かけそば』という物は存在せず、 一番安い物が千円
ほどする。これは高い。いくらうまくても、 そばに千円も払うのは、僕の流儀に反
する。 

まったく、松本は物価が高いのか安いのか、よく分からない町で ある。松本では、
店を選ぶべし。(良い町ではある。念のため。) 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 

あ〜、終わった終わった。ずぅ〜っと気になってたんです。この 連載。当初予定
より少し短くなりましたが、これで終わります。 このあとは、名古屋から関西線
経由で帰ってきて、この列車も 結構気に入ったのですが、そのことは、また機会が
あれば。 

これで、こころおきなく『たの・いん』が再開できます。 

では。

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UEDA TATSUYA
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