'97/1/10

理想の演奏会


スキーから帰って来て、また、いつものように忙しい毎日が始まっています。
3月21日(金)いずみホールでの「柴田南雄」(追悼公演)の練習が始まりました。
柴田作品として最後になってしまった<無限曠野>。
シアターピースなのですが、その内容は今までにない雰囲気を醸し出していると思います。(その内容についてはOCMのホームページのマイヌングに近日掲載する予定)
平行しての練習は4月に予定しているシュッツの<カンツィオネス・サクレ>。
これはCD制作のための演奏会で、これに向かっての全40曲の練習はなかなか気合が入ります。

さて、今年も沢山の演奏会が予定されているわけですが、その演奏会への取り組み方をいつも考えさせられます。
私たち演奏家の立場は、作曲家の意図をどう捉えるかから始まります。いわゆる解釈をして演奏するわけです。
素晴らしい作品を演奏することが演奏家の務めです。
作品が素晴らしいということはそれを創造した作曲家が素晴らしいということです。
その作曲家の作品を演奏会に来てくださった方々と共に楽しむことが、私の理想とする演奏会の在り方だと思っています。
今年も素晴らしい作品を、より作曲家の理解を深めるべく、それにふさわしい演奏となるよう、励み、皆さんにお届けしたいと思っています。
今年一年もよろしくお願いします。