'97/3/3

京都コンサートホールの印象


初めて京都コンサートホールの舞台に立ちました。
合唱連盟主催の「レディースコーラスフェスティバル」というんですね。
女声コーラスが一同に(かどうかはわかりませんが?)集まって演奏を披露するんですって。
私の振っている女声合唱、「りんどう」「コーロ羽衣」の合同という意味あいと、京都コンサートホールへの興味も手伝って棒を振ることにしたものです。
小さなホールでは「京都モンテヴェルディ合唱団」で演奏したことはあったのですが、大ホールは初めてでした。

しかし、始めに断っておかなければならないんです。
<印象>と題をつけたかぎりは客席での響きを聴いてのことも含まれなければならないんですが、今回は怠ってしまいました。
いつもは必ず客席で何団体か聴いてからステージに上がるようにしているんですが、今回時間があったのにもかかわらず客席には行きませんでした。
何となく弱いですね、あの独特の雰囲気が。
私など、余り顔が知られているわけでも、お付き合いが広いわけでもないんですから意識過剰にならなくてもいいんですが、つい、挨拶のし忘れがあっては失礼になるとか、周りからどんな風に見られているのだろうかなど、つまらないことに悩んでしまうんです。(私、ホント自分で言うのも何ですが、シャイなんです。ホントですよ)
もちろん、一般の演奏会やその他の集まりではこの感覚は少ないと思うのですが、女性たちばかりが集まる所ではいけません。もうとってもキンチョウするんです。
と、いうことでぐずぐずしている間に出演の時間が来てしまったんです。

実はこのホールの響き、あまり良い評判を聞いていなかったのですね。
響きが無いとか、聴いている場所によって響き方が違うとかいろいろでした。
私の印象は、その評判を聞いていたからかも知れませんが、それほど「悪くないじゃない」でした。
確かに残響は思ったほど残ってくれないのですが、全く無いわけでもない。(客席で確かめたかったのはホント後悔しますね。自業自得です、これって。)しかし、ステージの上の一部のところで響いている感じもしたかな。
歌った団員によると結構横一列に長く並んでいたんですが、「お互いの声はよく聞けましたよ」と言っていましたね。
私の立っていた指揮台の上も結構バランスよく聴こえていました。
だから悪い印象ではないんですよ。
何かの折りに今度徹底的に使ってみたいですね。
今流行りの建築様式ですね。見た目もなかなか豪華なものでした。
豪華で立派なものに弱い私たちですから、目は十分に楽しませてくれましたね。前面にそびえ立つパイプオルガンもそっくり返って堂々としたものでした。
ホール内のことではないんですが、入場口に行くまでの螺旋(らせん)の道は面白いですね。これはきっと賛否両論なんではないでしょうか。
私なんかは面白かったですよ。エレベーターを使わないで歩いてもいいと思いますね。(しかし、エレベーターでした)

出番は3時ぐらいでしたか。終えてすぐさま大阪へ。
シュッツ合唱団の練習に駆けつけました。終わったのは9時。
その後、やっぱり飲みに行きました。
帰ったのが1時半ぐらいでしたね。ですからこの「日記」はその日のうちには書けませんでした。
さあ、これからシュッツのカンツィオネス・サクレの一週間が始まります。
緊張と充実の一週間です。その毎日をまた書いてみましょう。


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