'97/3/10

カンツィオネス・サクレ終わりました


「カンツィオネス・サクレ」きのう演奏会が終わりました。
今日はちょっと自慢を・・・・・・・。
世界広しといえどもシュッツの「カンツィオネス・サクレ」全曲を歌いきる合唱団はそうないと思います。
ドイツでも「シュッツ」が近年よく歌われるようになっていますが、まだ「カンツィオネス・サクレ」を全曲演奏会にかけられることはないでしょう。
通奏低音が必要な数曲を除いて全部無伴奏で演奏しているのもないと思います。

今朝、ちょっと疲れています。
私にも世界に先駆けて全曲録音をする責任の重さはいつも以上に感じていたみたいですね。
体はそれほどでもないのですが、頭の芯がちょっと機能停止を願っているみたいです。今日一日はそっと休ませてあげようと思っています。

CDになるのは早くて今年の終わり、遅くても来年の3〜4月頃になる予定です。
早く聴いていただきたい気持ちで一杯なのですが、現在、武満 徹の「うた」「風の馬」が発売を一ヶ月前に控えていますし、秋には柴田南雄の第三集の録音、そして今年の終わりに発売という計画です。

今回の演奏会は合唱団の快挙だったと思うのですが。
決してこっそり演奏会を開いたわけではないのですが、お客さんは少なかったですね。両日を通じてこんなに少なかったのは今までになかったことなんじゃないでしょうか。
知られた曲ではなかったですし、以前に比べればよく聴かれてきたとはいえ、シュッツという作曲家もまだまだマイナーなイメージがつきまとっています。
しかし、それにしても関心を持っていただけなかったのは残念なことです。
マネージャーが飛び回って宣伝したのですが、反応が今一つ。この関西では(とまたことわってしまうのですが)解らないこと、経験したことのないもの、未知なるものには興味を示してくれないんですよね。結構、新しいこと、挑戦的なことには関心があるようなのですが、シュッツの「カンツィオネス・サクレ」全曲演奏が画期的なことであり、演奏史上センセーショナルなことであるとはなかなか理解してくれないんですよね。
私の頭の中を、チョ・ッ・ト・・・むなしさが通り過ぎました。

明日から柴田の「無限曠野」の追い込みに入ります。
その報告は続きます。


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