No.178 '98/9/14

Eisenach(アイゼナハ)〔4〕オプショナル・ツアー


「バッハ・ハウス」に到着です。
この家の写真、何度も見ています。勿論バッハに関する本の中でです。
この家の前に立った時、とても懐かしく思ってしまいましたね。不思議です。

この家の前にはこれまた有名なバッハの像が建てられています。
以前行った、ライプツィヒのバッハ像も印象的でしたがこの像もなかなかのものです。中に入った我々は各部屋の展示物を見、中庭でくつろぎ、各楽器の音色やバッハの話に耳を傾けました。ここでハンブルクに帰るライナーとカトリンを見送った後、我々はゆったりとした時間を過ごしました。

さて「バッハ・ハウス」を出た後、バッハ像の前に集合です。
記念写真を撮りました。そして、そしてここで「歌」なんです。
「モテット一番」を歌おうか、ということになりました。
何となくゲリラ的です。はじめ小さな声で歌い始めました。
写真では小さくてよく見えないかもしれませんが、バッハ像の前の花壇の縁に何人かの観光客と思われる方が座っています。
その方達の反応が気になりながらの歌い始めです。(迷惑そうな顔をされたら直ぐに止めようと思いました)私は少し離れたところから彼らの歌を聴いていたのですが、その方々が聴いて下さっているんですね。驚いた様子でしたが、しかし喜んでもらっているのが解ります。
そのうちに歌声が大きくなってきます。歌い始めからしばらく経ってフルヴォイスになっていたのではないでしょうか。
そうするとですね。
写真のバックの家の窓が開き、家人が顔を出し始めたのです。
ちょっとドキドキしながらその様子を見る私でした。
しかし、これも聴いてもらっているようです。
道にも何人か立ち止まって聴いています。
歌い終わったら、拍手でした。いい気持ちでしたね。そしていい思い出になりました。

戻ってきた我々はちょっと疲れ気味。やはりこうなれば「ビール」です。
明日はもうイタリアです。イタリアのワインは美味しいのですが、ビールがいけません。ドイツでの飲み納め(何とでもいえるものですね。〔笑い〕)というわけで昨夜行ったお店へと出かけます。例のウエイトレス嬢のことも気になっていましたね。今夜はどんな態度かな?というところです。
しかし、応対したのは「オジサン」でした。それも「愛想のよいオジサン」でした。昨日のことを気にしてのことなんでしょうか。それとも昨夜はずんだチップのせいでしょうか。とにかく気持ちのよい夜となって「良かった」「良かった」という次第。

最後にもう一枚の写真です。街で見かけて連れて帰って来ました。
みんなのお気に入りです。当の本人(?)は嫌がっているかもしれませんが、はるばるイタリアを経由して日本にたどりついています。
名前はバッハにちなんで「セバスチャン」。とても可愛いやつです。これから合唱団が行くところ、何処にでも出没しそうです。その折りにはどうぞよろしく。

 

'98/9/14「Eisenach(アイゼナハ)〔4〕」終わり