No.238 '99/10/19

さすがアメリカですね


新聞に載っていましたね。(朝日新聞 朝刊<日付は忘れました。スミマセン>)
アメリカの最大手のタバコ会社である、フィリップ・モリスがついに「たばこの有害」を認めたそうです。
それも、生半可のコメントや一時凌ぎ的な弁明ではなく、「たばこは有害。肺ガンや心臓病を起こす」といったキャンペーンをテレビやインターネットで展開しているそうです。
「この世に安全なたばこなど存在しない」「たばこには中毒性があり、禁煙は容易ではない」「全面禁煙しかない」と説いており、さらに、禁煙を勧める新しいテレビ広告も始まったらしいのですね。

この記事を読んでさすがアメリカだ、と思ってしまいました。
いろいろ気にくわないこともやってしまうアメリカですが、こうした社会行動(責任行動)をやってのけるアメリカはいいですね。
日本はどうなのでしょう。
最近、タバコを吸う女性をよく見かけます。
喫茶店で、レストランで、いろいろなシーンで見かけることが多いんですね。
以前は断然、男性の喫煙者が多かったのですが、近頃では女性が目立つようになりました。女性が社会的にも意識的にも男性に近づいたということでしょうか。
しかし、男性の喫煙者はごく僅かながら減少しているように思うのですが、違うでしょうか?
喫煙者の方は何年か後に「禁煙」ということになるのでしょうか。
自分たちではなかなか行動を起こせない、判断を下せない国民性の日本人。しかし、アメリカの動きは今までにも多くの影響を与えてきました。いつも何年か遅れて日本に上陸してくるのですね。今回の「禁煙」のキャンペーン、さてどうなっていくことでしょう。

最近とみに「タバコの煙」に弱くなった私です。
タバコを吸っている人には近づかないようにしていますし、出来るだけ「禁煙の場所」を選ぶようにしています。
しかし、先日、ある事情があって新幹線の「喫煙車」に乗ってしまったんです。
これ大変でした。
忘れてしまっていたというか、これほど息苦しいものとは。改めて「タバコの煙」の異様さにへきへきさせられました。
咳は出る、頭が痛くなってくる、車内は煙でかすんでいるし、この状態の中に多くの人たちがもくもくと続けてたばこを吸うのですね。

「愛煙家」の気持ちも解るものですから(権利としてかな?)、「禁煙」を説くといったことはしません。
タバコに興味がなく(私は一度もタバコを吸った経験がありません)、その必要性も吸う環境にも無かった私です、所詮人事、タバコの煙の影響が届かない所に自ら移動すれば良いんだ、というぐらいの意識でした。
正直、タバコの美味(?)しさが解りません。どうして吸いたいかも解りません。いろいろと有害性が言われていることに対して、真剣に耳を傾けようとしないことが不思議です。(モリス社は有害であることを認めたわけです)

徹底的に検証し、事実を知る努力。責任の所在を明確にし、社会的に責任を果たす。
このことが出来る、機能が働いている、ということは素晴らしいことだと思うのですね。
久しぶりに、爽快な「驚いた!」ニュースでした。

No.238 '99/10/19「さすがアメリカですね」終わり