No.263 '00/3/29

〔ヨハネ〕縦の線が乱れる


昨夜の練習は合唱が大活躍の第二部からです。
本来の練習は、福音史家との流れの中で行うべきなのですが、流れよりは曲のダイナミクスやアゴーギクの練習をしたかったので、それを中心に運びました。

今回の使用楽器はモダン楽器、すなわち今日使われている楽器によります。
その理由は後にゆずりますが(結構複雑なんですね、この問題)、それを意識したデュナーミク(強弱法)やアゴーギク(速度法)です。(といっても付け方がそんなに変わるわけでもないですが)
合唱の人数が40人弱ですから、そのかね合いも考えての表情付けをしないといけないのですね。

少し前に書いたと思うのですが、今回から以前に比べてパワーアップした合唱団の歌声を聴いていただけると思います。
発声法を変えたというか、一歩押し進めたものになっています。
歌っている皆の表情も変わりました。
これでメゾフォルテからフォルティシモまでは何とか今まで以上のパワフルさになったと思っています。
今までもフォルテには定評があったのですが、正直、私自身あまり気に入ってなかったんですね。今回は少し私の理想に近づけたのではないかと思っています
ピアノからメゾフォルテの課題がまだ残されているのですが、コラールに関しては音色も随分と変化が付けられるようになりました。
柔らかい響と力強い響の対比によって、レンジの広さが増したのではないかと思っています。

ハーモニーは安定しています。しかし、細かい音符の動きでは縦の線が乱れます。
微妙にリズムの取り方が個人レベルで異なるんですね。
これを指摘して統一感のあるリズムで練習したのですが、その結果がでるのは次の練習の時でしょうか。(個人練習をしてもらうわけですが、これは少し寝かせておいた方がよいという課題ですね)
リズムは命です。
シュッツ合唱団の特徴はこのリズムにあるでしょう。
具体的に一つ明かせば、
裏拍の取り方です。
言ってしまえば、全部、均等ではないということでしょうか。(このあたりの説明は面白いのですが、これも別の機会にしますね)

次回の課題は「縦の線を揃える」ということを確認して練習を終えました。

その後、今日のマンスリーで演奏する「十字架上の七つの言葉」を練習したのですが、時間切れ。
中断したのは、これも今日演奏する「ベアーズ」の演奏を聴きたかったからなんですが、演奏後、仲間から暖かい拍手に包まれていました。
今日、頑張って欲しいですね。

No.263 '00/3/29「〔ヨハネ〕縦の線が乱れる」終わり