No.284 '00/4/26

お知らせ、情報満載モードです。


今日は「お知らせ」です。

■前回書きました、NHK和歌山放送局によるバッハコールの練習風景の収録されたものが、本日(26日)放送されます。
NHK総合  ニュースパーク関西(18:00〜19:00)
バッハコールは18:30前後になるそうです。
2分程度の時間だそうです。

■「ヨハネ」の神戸公演の「評」が掲載されました。
全文転載します。(神戸新聞ということもあって、見ることのできる方も少ないのではないかと思いました。実は私も教えて頂かなくては読めないところでした)

2000年4月24日 神戸新聞 夕刊

コンサート
劇的要素豊かに力演
当間修一指揮・シュッツ合唱団
バッハ「ヨハネ受難曲」 神戸公演

当間修一指揮、大阪ハインリッヒ・シュッツ合唱団、アンサンブル・シュッツによるバッハ「ヨハネ受難曲」神戸公演(9日、神戸聖ミカエル教会)を聴いた。
合唱と独唱のスリリングな交錯、表情の大胆な変化など、劇的要素を全面に出す力演だった。
「ヨハネー」は、バッハが創作活動の絶頂にあったとされる1724年(39歳)に作曲。ユダの裏切り、ペテロの否認という受難に遭いながらも、決然と十字架に向かうイエスの姿を独唱、合唱、オーケストラで劇的に描く。
冒頭の合唱曲から、イエスの受難を予見させる重苦しさだけでなく、力感が豊か。
オーケストラは中低音の動きまでが明確で、推進力を感じさせた。福音史家のレチタチーボ(せりふ的な朗唱)と民衆の声を表す合唱の激しい交錯など、劇的な部分はスリリングなほどの迫力だった。
見事だったのは、劇的な場面をつなぐようにイエスへの信仰を歌い上げ、全体を統一するコラール。
合唱は透明感が豊かな上、常に食いつきが良く、微妙なテンポ変化を交えて音楽がよく動く。イエスが過酷な扱いを受ける場面ではテンションを上げ、時には安らぎを感じさせるなど、物語の進行にしたがって祈りの表現を深め、最後の第四十曲では、堂々としたクライマックスを築いた。
福音史家とテノール独唱を努めた頃安利秀は、かなり過酷な役割。後半にやや音程が崩れた場面もあったものの、全体的には知的で安定感を感じさせた。
ソプラノ独唱の倉橋史子は、きれいにまとめるだけでなく、信仰への熱、イエスへの愛を生々しく感じさせる大胆な歌唱。合唱のけん引役としても活躍した。
アンサンブルでは、木管の核となったファゴット、弱音器付きのソロでメロディーを歌い込んだバイオリンなどが好演。
通奏低音として活躍したチェロも深みのある音色が印象的だった。(市)

■本日、「マンスリーコンサート」です。沢山のご来場をお持ちしております。

ヴィヴァルディ:「和声と創意の試み」OP.8-7 ニ短調
その他です。(曲目の詳細はホームーページを御覧いただければ嬉しいです)
「ヨハネ」の解説の最終回です。
弦楽器を用いて説明したいと思っています。

 

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