No.304 '00/7/2

串本ダイビング


7月1日土曜日、定期演奏会が近づいてきた「コーロ羽衣」のホールリハ(演奏会場でのリハーサルです)を終えて串本へ向かいました。
串本まで約3時間。少し遠いですね。
近場でのダイビングと思うと、こうなります。
日本海側にもポイントがあるらしいのですが、まだ行ったことがありません。

3時間といえば、東京まで新幹線で行けるんですね。そう思うとやはり串本は遠い。
しかし、「潜りたい」という気持ちの強さが3時間という時間もそう苦になりません。(笑)
串本に着いたのが九時半ごろ。
この日は寝て、そして翌日の日曜日(2日)がダイビングです。

天気は晴れ、日差しがきつく日焼けに気をつけながら(すでにもう手遅れですが)ウキウキのダイビングです。
上のようなお魚に迎えられて上機嫌でした。
イタチウオという珍しい魚もいたのですが、残念ながらこの魚、「頭かくして尻隠さず」の魚らしく写真もしっぽだけになってしまいました。
穴の中にいるイタチウオの顔は私はうっすらとしか見られませんでした。ヒゲがはえているらしいのですが。
こんど写したら載せますね。
珍しいといえば、つぎのような海綿(スリバチカイメンと呼ぶそうです)を見ました。
ガイドさんの話だと、これが棲息している海域が限られているそうです。串本は何故かあるんですって。

面白い形をしてますね。
遠くからでも印象深く目に飛び込んできました。

我が団に、「ダイビングチーム・サジッタ」なるグループが誕生しました。
総勢、この夏には20名になるそうです!
会長に私が就任、幹事長には合唱団の代表である飯沼氏が就任です。
お互い、「会長や幹事長ってなんだかうさんくさいね」といいながらの就任です。
冬のスキーにはチーム名がないのに、どうしてダイビングではチームとなったのか?どうもよく私にもわからないのですが、とにかく活動開始となりました。

その日のうちに大阪に帰ったのですが(串本を出たのか6時40分)、帰りの電車の中で事件が起こりました。それも我々が乗っていた車両でです。
私の座席の5列後ろに座っていた男性が亡くなったのです。
我々は車内での夕食後、疲れも手伝って眠っていたのですが、車内の騒然たる雰囲気に目が覚めました。
仲間の中には、大きいいびきのような声を聞いたというも者もいたのですが(私は聞いてはいないんですね)、突然のことでしばらくは何事が起こったのかもわからない状態でした。
乗り合わせていた医者らしき人の判断で(車掌が車内に呼びかけて駆けつけてきたのだと思います)「亡くなった」と聞いたときは、<大変なことになっていた>と事の重大さに気づきました。
和歌山駅で警察官も来て、駅員の方々がその客を降ろしました。
詳しいことが判らないまま出発したのですが、ショックでしたね。
最初から乗っていたのか、途中からかも判らないんです。
異常な声がしたというのですが、その客の周りにいた客がどう対応したのかも判りません。
異常に気づいたのが直ぐだったのか、それともしばらくしてからのことなのかも・・・・・・・。
「亡くなっている」とのことだったのですが、それが本当にそうだったのかも判りません。

楽しいダイビングは少しブルーな気持ちになりました。
帰りは皆、口数が少なかったですね。
「命」を、それぞれに考えていたのだと思います。

No.304 '00/7/2「串本ダイビング」終わり