No.332 '00/10/22

「マタイ」再考


音楽月刊誌に「音楽現代」という雑誌があります。
今月発売された11月号に私の拙文が掲載されています。
バッハ没後250年記念の特集として「マタイ受難曲」が取り上げられたのですが、それに寄稿したものです。

依頼を受けた原稿内容は「マタイ」についてという少し漠然としたものだったのですが、身近なイエス、等身大の人間的ドラマとして演奏する私の姿勢を書かせていただきました。
しかし時間にそこそこ余裕もあったにもかかわらず、演奏会準備やその他の用事がぶつかってなかなか取りかかることができず、締め切りぎりぎりに書き上げてFAXで送りました。
校正も時間をもらい、何人かにも見てもらおうと原稿を持ち歩いていたのですが結局それも忙しさのために出来ず、これもまたぎりぎりになって一度目を通しただけでOKを出しました。
読んでみると結構誤字などがあってちょっと冷や汗が出ています。

今年、バッハの話をする機会が多かったです。
例えば、毎月一度月例会の形で開かれている川西の「音楽鑑賞同好会」ではこの一年間を通じて「バッハ」を聴く企画を立てています。
「マタイ受難曲」はまだ取り上げてはいなかったのですが、今回の原稿依頼は私にとって「マタイ」を再考する良い機会でした。
やはり、バッハの「マタイ受難曲」は素晴らしい。
3時間にもおよぶこの大作を聴くことはなかなか大変な作業かと思うのですが、内容にそって聴いていくならばそれこそアッという間の時間の流れですね。

せっかく雑誌にも掲載されたのですからお知らせということで書かせていただきました。
それにしてももう少し時間をかけて書ければ良かったかと少し後悔しているところです。
でも、載ってしまったものは責任のあることです。
読んで頂いて感想などいただければ嬉しいです。

それにしても、今の私の頭の中はヘンデルの「メサイア」。
来週のコンサートに向けてエンジンがかかったところです。
この時期、バロック音楽の両巨匠の作品にかかわることが出来ている、これ、やっぱり幸せです。

No.332 '00/10/22「「マタイ」再考」終わり