No.365 '01/5/14

演奏することの喜び(神戸定演)


第一回目の神戸での定期公演が終わりました。(定期公演とは明記していませんでしたがそういう位置づけでスタートさせたものです)
とても良い響きのホールでした。
団員によるステージ音響の感想も良く、ここが神戸での本拠地になりそうです。(その方向に向かっていくことでしょう)

客席は横に広く、奥行きが余りありません。
これがかえって親近感を伴うことになりそうです。
心配していた当日の来場者数は221名との報告を受けました。500席の会場ではすこし少ないようにも見えましたが、これから多くの方々に来ていただけるようお知らせを早くから始めたいと思っています。
来ていただいたお客さんの中には遠方からお出で下さっていた、ということも聞いています。大きな、それでいて熱い拍手を沢山いただきました。

音楽することの中で<作品と演奏者とが一体化する瞬間>、それは<音楽する最高の喜び>です。
その瞬間が沢山ありましたね。
久しぶりに演奏したアルビノーニの「アダージョ」では、リハーサルでのぎこちない箇所が本番にはうまく合いました。
こういう時って、緊張感の中にあって演奏し合っている者同士だけが感じられる喜びなんですね。
合唱の演奏でもフレーズの最後まで響きを楽しむ瞬間がいくつもありました。
合う瞬間って、皆の<向かう方向>が一つになることです。
その確認がまた楽しいのですね。

終わった後は例によって<飲み会>です。
近くのビアレストランへ。それぞれがバラバラにしゃべりまくっています。
テーブルごとに話が盛り上がっていて、ぜんぜん静かではありません。まとめようとする気配もありません。
私もひたすらビールを飲み、若手女性団員の「励まし」(?)にまわっていました。
そこで終われば良かったのですが、「せっかく神戸まで来たんだからちょっと夜景を見ようよ」とふってしまったんですね、私。
数人残るかな、と思っていたのですが、結果は三十余名。もう殆どの合唱団員が「行く」と返事をしたんです。

歩くこと一時間少し。(これは信じられません!)
途中で買い物する者、南京町で食べ歩きする者(私も含みます)。
重い荷物を手に、あるいは背負い、40名近い集団が歩くわけです。これやっぱり目立ちますよね。
港についた我々は(普通、夜景を見るために山へ向かうと思うのですが我々は何故か海に向かいました)さっそく、観覧車のある遊園地へ。
最初に観覧車に乗ったのを手始めに、もう子供化してしまいみんなよく遊びました。(ベンチで寝る者もいましたが)
ここでも変な集団が目立ったと思います。
あちらこちらでカップルのラブシーンが続いています。
それらを横目に、ひたすら遊ぶ我々なんですね。

神戸定演の第一回目が終わりました。
みんなが遊びに参加するほど、それぞれに充実感の持てた演奏会だったのだと思います。
やって良かった、そう思いました。

No.365 '01/5/14「演奏することの喜び(神戸定演)」終わり