No.531 '03/11/10

東京定期公演と上諏訪温泉


カザルス・ホールから第一生命ホールに移って二年目。
来て下さるお客様は年々増えているそうです。
カザルス・ホールに比べてキャパが広い第一生命ホールでは少し入場者の数が少ないかなと思ってしまうのですが、年々その数が伸びてきていると聴いて喜んでいます。

大阪が拠点の演奏団です。集客に関して難しいこともあるのですが、来ていただいた方々の熱心に聴いて下さっている姿、演奏に対する温かくも誠意ある反応にはいつも感謝しています。 団員達は演奏しながらホール内の空気を感じることにも神経を集中させています。
一曲が終わるたびに、その時の空気を感じて次の演奏に臨むわけなのですが、今回は曲ごとに聴衆の集中力と熱っぽさを感じ、とても演奏し易かったと言っておりました。

レセプションも楽しかったです。
千原英喜さんも参加。とても素敵な話をしてくださいました。
出版関係の方、合唱団関係、懐かしい仲間、それぞれに初対面や一年振りの再会となるのですが話も弾んであっという間の一時間半でした。
来年の再会を約束して散会しました。

さぁ、重い荷物はコンビニから宅配で送り、上諏訪へと急ぎます。
新宿からJRに乗り換えて上諏訪へ。
初めて訪れるところはちょっと緊張。
まず宿へとたどり着くまでは緊張ですね。
また、その宿が気持ち良いかどうかも行ってみなければ判らないというのも不安です。
「油屋旅館」さんという宿だったのですが、これが気に入りました。

さりげないサービス、これがいいですね。
老舗なのでしょうか、これまで蓄積されているさりげない気遣いが心を和ませてくれます。
上諏訪に着いた時は正直、「大丈夫かな」と思ったのですが(よくある古びた温泉地のたたずまい、寂しげなヌード劇場の看板、ひっそりと静まり返っている路地などを見ながら歩きました)、旅館に入ると同時に穏やかな空気の漂いにちょっと安心感が湧いてきたのには、案内をしてくれた方の応対によるところが大きかったと思います。
ぬめっとした温泉。肌にしっとり。
気持ちよかったですね。
展望風呂から見た諏訪湖も素敵でした。(天気が悪かったのは少し残念でしたが)
朝食もご機嫌の献立。(私の好きなイワナが出てきたのでした。そして美味しいお味噌汁)
宿を出るまで気持の良い接客でした。
また来たい宿になってしまいました。

No.531 '03/11/10「東京定期公演と上諏訪温泉」終わり