旅のお話その16〜平戸から長崎〜


竹内もです。いつまで続く、16回目です。

平戸桟橋まで戻ってきました。
この辺りで行きたいのは、平戸城、松浦史料博物館、聖フランシスコ・ザビエル記念聖堂などでしたが、とりあえず平戸城に行くことにしました。キリシタン史料が展示されているらしいのです。

実は平戸島は生月島の数倍大きく、島の南の方にはキリシタン資料館や、かつてのかくれキリシタン集落があるのですが、バスも少なく、今回は断念せざるを得ませんでした。

しかしまぁ、足のマメの痛みは引くことなく、歩くのがやっと。えっちらおっちら歩きます。
平戸城は城ですから当然高台の上にありました。必然、坂や階段を上ることになります。汗タラタラで入口にたどり着きました。

入場料を払って天守閣に入ります。
閉館間際だからか、ひと気もなく、なんだかいい塩梅だなぁ、と思ってると、
どやどやどやっ、とおっちゃんおばちゃんの観光客団体が大挙して押し寄せてきました。
がやがやわいわい、私のいい気分はあっという間に吹き飛んでしまいました。

平戸城天守閣

展示はどうだったかというと、大したことなかったです。
キリシタン史料はごくわずか。これは!と思う物も無かったのです。
他の展示は私の目を引くような物はありませんでした。
それでも天守閣最上階からの眺めはなかなかのもの、平戸大橋やザビエル記念聖堂も見えます。
風通しが良くて涼しかったので、おっちゃんおばちゃん達が去るまでのんびり待っていました。
天守閣よりザビエル記念聖堂を臨む

しかし平戸城を一回りしたところで、体力の限界です。
京都出発からこっちほとんど寝ずに歩き通しだったのだから無理もありません。
他の観光はあきらめ、長崎へ向かうことにしました。

平戸城の下にあるオランダ橋のそばのバス停から、佐世保行きの急行バスに乗りました。
昨夜歩いた国道を走ります(旅のお話その5を参照)。
へたり込んだコンビニもあります。
「こんな所歩くオレってつくづくアホやなぁ」と昨夜の道中をふりかえっておりました。

平戸城から1時間半ほどで佐世保到着。時刻は夜7時頃。一日も経ってないのに、すごく久しぶりのような気がしました。

JR大村線に乗って長崎へ向かいます。長崎まで約2時間、次の目的地に思いを馳せつつ寝ることにしました。すっかり慣れた車内爆眠です。

長崎の目的地は、大浦天主堂と浦上天主堂。キリシタン復活と最後の大迫害の地です。

続く。(急にテンポアップしたなぁ・・・。)

99.10.21

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