From: UEDA TATSUYA
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Subject: [OCM:04167] Re: 春になると・・・(補足)
Date: Tue, 16 Jun 1998 13:41:33 +0900
上田です。
# 最近、補足パターンが多いなぁ・・・(^^;)
In message "[OCM:04166] 春になると・・・",
YAMAMOTO MAMI wrote:
>「水の溜まった鉢」は春になると蓮池になりました。
『水の溜まった鉢とは?』
亡くなった父は、『タイル張りの流し台』や、『陶器の鉢』
などを拾ってきて、そこに土を入れ、水を溜めて、玄関先に
池を作っておりました。池には、『おもと』や『はす』など
の水草を植えておりました。
これらの池は、父が亡くなった後、実家を改築する際にほと
んど廃棄してしまいました。ただ一つ、『洗面器』を2まわ
り程大きくした様な陶器の鉢だけは、『メダカの池』として、
残しました。
>「これはどうやら雨で流されたらしい・・・」
『雨で流されるメダカとは?』
さて、『池』という物は、水の出入りが無いと、どんどんと
澱み、濁っていきます。まして、植物のみが繁殖している池
では、水草の根や、植物性プランクトンの繁殖によって、あ
っという間に混濁して、悪臭を放ち始めます。
これを防ぐ一番確実で安全な方法は、安定した生態系を作る
事です。小さな池でも、少し工夫してやれば、それなりに
安定した生態系を作ることが出来る様です。
# 当時僕は、特に興味も持たずに横目で眺めていただけな
# のですが、一応、父は生物の専門家だったので、それな
# りに考えてやっていたのでしょうね、今にして思えば。
父は、池でメダカや金魚を飼いました。それだけではなく、
小さな亀も住んでいました。これらの小動物たちが、水中の
プランクトンや、不要な水草の根を食べることで、水質の
悪化を不正でいたのでしょう。しかし、所詮は『水たまり』
のような池ですから、水が入れ替えられないと、根本的な解決
にはなりません。
もちろん父は、池の水を入れ替える様なことはしません。
池は、玄関と道路との間の、『排水溝』をまたぐように置か
れています。要するに、『雨ざらし』です。雨が降った分だけ、
水が溢れて出ていく仕組み(?)です。実は、これが一番良い
水の入れ替えになるようです。
ただし、少し強い雨が降ると、メダカの数が減ります。そう、
どうやら、あふれ出る水と共に、排水溝の方へと流されてし
まう様なのです。
# ちなみに、メダカより金魚の方が流され安いようです。
# やはり、メダカの方が野生に近いのでしょうか?
しかし、減ったメダカは、しばらくすると元の数に戻ってい
ます。時には、メダカが金魚に変わっている事もあります。
不思議です。(^^)
で、僕は思うのですが、池の中ですらこの様に『変化』する
のですから、流されたメダカや金魚は、きっと下水道の中で
突然変異をしているに違いない。我が家の近所の地下に埋め
られた下水道には、巨大メダカや巨大金魚が、うようよして
いるのでは無いでしょうか、と、子供の頃から思っています。
あ、話が外れてしまいました。(^^;)
つまり、『鉢』の形状と、『自然排水システム』の為に、メダ
カは流されてしまうのです、という説明がしたかったのです。
お分かり頂けましたでしょうか?
# ついでに、流されたメダカも幸せに暮らしているに違い
# ない、という事もご理解頂けると幸いです。
では。
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