巨大メダカ養成計画 その5

『ミジンコの人生って・・・』


In message "[OCM:04318] Re: 巨大メダカ養成計画",
UEDA Tatsuya wrote:
>本来、水の澱みを防ぐためにメダカを入れてあるのですが、
>これでは本末転倒です。2日に1回位に減らして、しばらく様子を
>見てみます。

前回、エサは2日に1回に減らすと宣言したのですが・・・

その舌の根も(キートップもと言うべきか)も乾かぬ、翌朝、家を出
る前に池をのぞき込むと、びっくりしたように、メダカが逃げ散って
しまいます。しかししばらく見ていると、蓮の葉の下から、そぉっと
顔を出してこちらをジッと見ているではありませんか。

さらにしばらく見ていると、蓮の葉の下から出てきて、今度はこちら
の方をはっきりと見て、まるでエサをねだるかの様に、尾鰭を振り始
めます。これが可愛いいもんですから、ついつい、エサをやってしま
いました。(^^;)

 # う〜ん、『愛』の始まり?(笑)

しかし、演奏会前日の朝、池をのぞいて見ると、何やら『赤潮』の様
な物が水の表面に・・・まるで『ウルトラ○』のオープニングの様に
渦を巻いているではありませんか。

エサをやりすぎた為に、富栄養化が起こって、水質が悪化した様です。
一応緑色の藻類なので、光合成をして酸素を供給してくれているとは
思うのですが、ほとんど水たまりの様な小さな池ですから、あまり
沢山の生命を入れる余地はありません。これは困った・・・。

それからもう少しよく観察してみると、何やら小さな物が水のなかを
うごめいています。最初は、ホコリがブラウン運動でもしているのか
と思ったのですが、どうもそう言う訳では無さそうです。おそらく、
『ミジンコ』の類でしょう。

藻類が増えたので、それを食べるミジンコも増えたようです。やはり、
しばらくはエサを控えて、生態系のバランスが回復するのを待った
方が良いようです。これだけミジンコがいれば、エサをやらなくても
メダカは立派に巨大化するでしょうし。翌日、つまり演奏会当日も
エサをやるのを控えました。

で、今朝です。待望の雨が降りました!以前にも書きましたが、池の
水は雨水による『自然循環』に頼っています。雨が降ると、きっと
余計な藻類も流されて、水質が回復するだろうと思ったのです。

僕の思惑通り、水面に浮いていた赤潮状の藻類は、綺麗に流されまし
た。水の透明度も上がって、上々です。そろそろ雨もやみそうです。

さて、ミジンコはどうなったかと思って目を凝らして見ると、水中に
はまだ沢山のミジンコがいるようです。水が流れ出る池の縁(ちょっ
と傾いているので、必ず同じ側から水が流れ出ます。)の辺りに、特
に大量のミジンコがいます。流れ出る藻類を追いかけて、池の縁まで
来てしまったのでしょうか?そう言えば、水中のミジンコも池の壁
(鉢の内側)辺りに集中しています。池の壁には、コケのように藻類
が付着していますから、これを食べに来るのでしょう。

などと考えてましたら、池の水が流れ出る縁の辺りに、水滴が一滴ポ
タリと落ちました。それまで、表面張力で辛うじて池の縁に張り付い
ていた水が、パシャっと音を立てて、下水道へと流れました。

もちろん、そこに集合していた大量のミジンコ達と共に・・・。

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 UEDA TATSUYA 
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