うえおとパンダロンの『さぬきうどん三昧の旅』

『加ト吉の冷凍うどん』

From: UEDA TATSUYA 
To: OCM-mlist@collegium.or.jp
Subject: [OCM:04897] [GW 旅行記 ]   さぬきうどん三昧の旅 Vol.5
Date: Thu, 6 May 1999 16:34:04 +0900

うえおとぱんだろんの『さぬきうどん三昧の旅』
番外編その1・・・加ト吉の冷凍うどん

(前回の続きから・・・)

『東のわら屋』を堪能して、そろそろ出ようか言う所で当間先生ご
一行(総勢15名位?)の到着です。ここで僕は、我が耳を疑うよう
な話を聞きました。

何とご一行は、綾上町の山越に行ったと言うではありませんか!

 『しまったぁぁぁぁぁっ!!!』

と、心の叫びを上げたのは言うまでもありません。(心の叫びが口
を衝いて出ていたかもしれません。かなり動転しました。(笑))

事前調査によると、『山越』のうどんは『キング・オブ・サヌキウ
ドン』とも呼ばれるもの。我々がここを外したのは、常に行列が出
来ているという話から。まさか総勢15名にも及ぶご一行が山越まで
行ってしまうとは、思いもよりません。

そもそも我々がご一行に参加せず、しかも、ぱんだろん父まで動員
して讃岐へと向かったのは、フットワークを軽くして一軒でも多く
のうどん店回る為。ぱ父の思わぬ謀反(?)の為、2日で4件しか回
れなかったあげく、ご一行に山越で先を越されるとは・・・。
(何か意味不明やな・・・動転してますので。(^^;))

どうやら仕掛け人は、テノールの松下君(香川県人)の先輩、馬場
さんと言う方らしい。おそるべし、あの大人数を山越まで導くとは。
その妙技の詳細はきっと合唱団日誌に書かれるでしょうから、僕も
楽しみにしています。(^^)

という訳で、この後屋島寺・源平古戦場を見学した後、瀬戸大橋を
渡って明石まで送ってもらい、大阪まで帰ってきました。

ところで参考書には、『本場の讃岐うどんを食べてしまった後には、
大阪では加ト吉の冷凍うどんしか食べられない体になってしまっ
た・・・』と言うような記述があります。『加ト吉の冷凍うどん』
と言えば、我が家では冬の間毎晩の様に食べていた物では無いです
か。確かに、コシの強さは本場・さぬきうどんに通じるものがあり
ます。

# 我が家では、冬の間は毎日『鍋』だったんです。で、色々試し
# たんですが、うどんは冷凍うどんが一番という結論に達して、
# ほぼ毎晩食べていました。(^^)

僕が今回の『さぬきうどん巡りの旅』で悟った事は、

 『うどんはさぬき、しかも冷たい生醤油や!』

という事です。(たった4軒で悟るなって。>僕(^^;))

加ト吉は常食していたとは言え、毎回、鍋で煮込んでいました。鍋
の味が染み込んで、麺本来の力以上の味になっていたかも知れませ
ん。これは、『冷たい生醤油』で食べて本場の味と比べてみなけれ
ばなりません。

旅行中、ずっとこの思いに取り付かれていた僕は、帰宅して、さっ
そく加ト吉の冷凍うどん(『冷凍讃岐うどん』というのが正式な名
前だと、この時始めて知りました(^^;))を湯掻き、水で洗っ
て、生醤油+ユズ酢で食べてみました。

自慢しますが、我が家では醤油は結構良いものを使っています。ま
た、ユズ酢も高知土産の一級品です。普通の土産とちゃいますよ。
あの、坪沼雪人(MLでは無名か(^^;)・・・ベースの『酒マニ
ア』です。)が高知で買ってきた、『天然・手絞り・ビンは酒の一
合ビン流用』ですからね。(却ってあやしい・・・とにかくうまい
んです。ほんとに。)

今回巡ったうどん店は、タレや出汁の味付けは、はっきり言って
『味の素』だったので、『加ト吉、有利か?』と思いながら食べた
のですが・・・。確かに、我が家の醤油やユズ酢はうまい。麺の歯
ごたえも、しかっりしている。しかし、食べ進むにつれて、

 『う〜ん、何かが違う・・・』

という思いが沸々と胸に湧き上がってきます。(んなオーバーな
(^^;))

お気づきかと思いますが、今回の旅行記では、肝心のうどんの味に
ついて、僕のペンの、あいや、キーボードの切れ味が鈍い様に思い
ませんか?(単に余計な事を書きすぎ、という話もある・・・。)

どれもこれも本当に美味しくて、もうこればっかりは、実際に現地
へ行って食べてもらうしか無いな、というのが正直な所なんです。
どうしても文字にしろと言われたら、『うまい!』としか書き様が
ありません。

# あるいは、『腹一杯でも、まだ食える。』でも良いかもしれま
# せん。(笑)

ひと冬の間、『加ト吉の冷凍うどん』を常食していた僕としては、

 『うどんの世界観が変った』
 『うどんの天と地(どんなんや?)がひっくり返った』

と言うほどのカルチャーショックではなかったのですが、もっと穏
やかに、じわじわと心の中に沸き上がってくる何かかがあるのです。
この思いは、瀬戸大橋を渡りきって、讃岐から離れる程に強くなっ
ていったのでした。

加ト吉冷凍うどんによる生醤油うどん実験は、見事に失敗に終わり
ましたので、我々はまた、さぬきへ行かなければならないようです。
今度こそ、『山越』のうどんを食べる為にも。

# 一応書いておきますが、本場を知らん人は、ぱんだろん印の
# 『加ト吉の冷凍うどんで作った生醤油うどん』を、涙を流して
# 食べるかもしれません。結構いけるんですよ。

番外編その1・・・おわり

# 番外編は、まだ続きますよ。(^^)

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UEDA TATSUYA
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