うえおとぱんだろんの山形紀行その15

『日本の未来は明るい!(3)』

From: UEDA Tatsuya 
To: OCM-mlist@collegium.or.jp
Subject: [OCM:04717] 山形紀行その15
Date: Fri, 8 Jan 1999 00:58:06 +0900
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うえおとぱんだろんの山形紀行その15
『日本の未来は明るい!(3)』

いよいよ、この話しのクライマックスです。

ゆきちゃんとふぶきくんの兄弟喧嘩が一段落ついて、
おかあさまもお休みになられたのが午前4時頃。

僕もそろそろ寝ようかな、と思っていると、話題が
音楽の方へと傾いていきました。話題は、『聴衆と
音楽について』とでも題しましょうか。

ふぶきくんは純クラシック派。クラシック以外の音楽
に『感じた』事は無いとか。たけだくんは、ロック・
ジャズ派。クラシックより、理屈抜きで感じるのだそう
です。かまたくんは・・・風邪を押して参加したよう
で、この時点で、半分グロッキーでした。(^^;)

3人3様で面白かったのですが、

 『結局、音楽は聴衆に受け入れられないとダメ』

という事で結論が出そうな雰囲気だったのですね。

まぁ、それはそれで良いのですが、そんなに簡単に話が
まとまっちゃぁ、面白くない。しかも、まだ学生さんか、
やっと大学を卒業したばかりの若い人達が、判った様な
結論にいとも簡単にたどり着くのでは面白くありませ
ん。(なんてへそ曲がりなんだ・・・>ぼく(^^;))

音楽って何なんだろうね、聴衆に受け入れられるって、
どういう事なんだろうね、という様な話をふってみると、
また色々と意見が出てきます。グロッキーだった、かまた
くんも、身を乗り出して話しに聞き耳をたてています。

詳細は省きますが、結局6時頃まで2時間の間に、とても
楽しい思いをさせてもらいました。その間、僕が感心する
とともに、『日本の未来は明るい!』と、頼もしく思った
事があります。

それは彼らが、

 ・真摯に、音楽についての議論をしている
 ・人の意見を聞く姿勢がある
 ・自分の意見がちゃんと言える

という事です。議論をしていて楽しいかどうかというのは、
こういった姿勢があるかどうかに、大きく関わると思うの
ですね。

久しぶりに、楽しい議論が出来ました。本当はここから、
議論がどういう風に行動に発展していくのかが大切な事
だと思うのですが、最近の若い人達(僕も若いのですが
(^^;))には、まず議論を楽しむ姿勢が感じられずに、
ちょっともどかしかったのですね。

 # シュッツのメンバーには、ちゃんと議論の出来る
 # 人が多いですよ。念のため。

さらに彼らの姿勢には、議論が行動に結びつくような、
『匂い』が感じられたのです。人の意見や自分の意見を、
自分の経験に照らし合わせて議論を発展させていく事が
出来る人達だったので、そのように感じました。

その場の雰囲気を文章で伝えるのは難しいのですが、
こういう人達にこそ、僕たちの演奏を聞いてもらいたい
な、という思いに駆られました。

 # たけだくんは昨年の東京公演を聞いてくれた
 # そうです。ふぶきくは、『次は絶対行きますよ』
 # と言ってくれましたし、かまたくんも、頷いて
 # ました。(^^)

こういう若い人達のために、いつか、東北公演をしたい物
ですね。(^^)

 # ちょっと、えらそうやったかな?(^^;)

その15おわり。

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UEDA TATSUYA
tueda@sunmoretec.co.jp
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