旅行記その4

『なれりゃ、どうって事は・・・プラハの交通機関』


これが、24時間券です。窓口で買いました。
時系列に沿うと、今回は宿泊したペンションのお話をするべきなのですが、前回、さんざん苦労して(というか、たらい回しにされて)やっとの事で地下鉄の切符を買うことが出来た、という所までお話をしました。今回はその関連、プラハの交通機関に ついて解説します。プラハ旅行を考えている人は必読です!

プラハの公共交通機関には、『バス』、『地下鉄』、そして『トラム=路面電車』があります。市内の移動にはトラムが、郊外への移動には地下鉄が便利、というのが僕の実感です。バスは、トラムも地下鉄も走っていない地域の為の補助交通手段という印象が強かったです。というのも、どうやら当局は市民に対して、地下鉄やトラムの利用を推奨しているようで、そのことは料金体系にはっきり表れています。(これは、公害対策であるらしいです。)

基本的に、バス・地下鉄・トラムの切符は全て共通です。切符のシステムについては、自動販売機や車内に詳しく書いてあったようなのですが、チェコ語・ドイツ語・イタリア語・フランス語あたりで書いてあるようで、なぜか英語だけはありませんでした。ですから、以下に記すことはガイドブックからの受け売りに、僕の想像を交えていますので、間違っているかもしれません。

自販機に書いてあるマップを見ていると、地下鉄には一応『Zone』の概念があるようです。ただ、切符を買う際には、『有効時間』で買うのです。最短時間が60分で10Kc、以降30分単位になっていたと思います。改札は、日本の物とは大分ちがって、入り口に『刻印機』が置いてあって、乗客が自分で、切符に日付を刻印します。切符を持っていても、日付の刻印を打ってなければ、キセルになります。トラムやバスの場合は、この刻印機が車内にとりつけてありますので、乗車してから刻印を入れます。(車掌さんなんていませんし、もちろん、料金箱という物もありません。)地下鉄とトラムの場合は、この60分券を持っていれば、刻印を入れてから60分間は乗り降り自由です。どうです、市内の移動にトラムが便利、という理由がわかりましたか?(もちろん、路線網が充実していることも重要ですよ。)

所が、バスの場合は、この60分券も1回こっきりしか有効では無いそうです。ちょっとした移動を繰り返す際には、随分と料金が変わってきますよね。これは、空気を汚すバスに乗る事に対する一種の『税金』なのだそうです。ただし、24時間券や3日券については、バスでも乗り放題の様です。24時間券は50Kcで、駅の自動販売機でも買うことが出来るようです。

切符は、地下鉄駅の自動販売機や窓口で購入することが出来ます。逆に、それ以外では買えないと思っておいた方が良いようです。改札機で日付を刻印した時点から、切符の有効期間は始まりますので、滞在予定がはっきりしている場合は必要なだけ、まとめて買って置くことをお勧めします。

最後に、切符の自動販売機の使い方です。外見と、大まかな操作はドイツの物と似ています。日本の自販機は、まずお金を入れてから、金額のボタンを押しますね。ドイツ・チェコの物は、まず切符の『区分』(ドイツなら『Zone』,チェコなら『時間』)を押すと、金額が表示されるので、その分だけお金を入れるのです。しかし、ドイツの物とも、少しだけ違いました。僕はこの少しの違いが判らずに、後ろに並んでいる人に迷惑をかけてしまったのですが・・・。

一応、ドイツ語の説明が書いてありましたので、それを読みながら操作をしました。(以下、うえおのつぶやき)

 『ふむふむ、まずは60分のボタンを押すねんな。』
 『それから・・・Drucken - Enterか・・・ここだけ、親切に英語も
  書いてくれてるわ。うん、60分のボタンは押したで・・・。』
 『あれ、お金が入れへんやん?なんでやぁ?』

と、パンダロンと2人で悩んでますと、後ろに並んでいた兄ちゃんが、"Excuse me!"と言いながら、"Enter"と書いてあるボタンを押してくれました。そう、"Drucken - Enter"のEnterは、Druckenを訳してあったわけではなく、

 『Enterボタンをおさんかい!』

という意味なのでした。(^^;)ドイツの物とは違って、金額確定の為にEnterボタンを押すまでお金を入れる事が出来ないのでした。

(次回は『Penzion Ivana』の予定です。)

こちらは、60分券です。自販機で買いました。

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