旅行記その6

『旅の安全・・・Penzion Ivana(その2)』

Ivanaおばさんの名刺です。

ここは安全で快適です。身をもってしりました。
(^^)これからチェコ旅行をしようと考えてい
る方にはお勧めしますよ!
プラハガイドの小冊子に載っていた地図です。
赤線がトラムの路線で、番号が書いてあります。
本当に便利でしたよ、これは。

実はこのガイド、最初はチェコ語で書いてあると
思っていたのですが、帰国後良く見ると、イタリ
ア語で書いてありました。本当にボケていたんで
すね、この時は。(^^;)
さて、Penzion Ivanaのお話しの続きです。
Ivanaおばさんは、まず最初に、プラハの観光スポットを親切丁寧に教えてくれました。AMEXが発行している、観光ガイド小冊子に載っている地図に書き込みをしながら、とても丁寧に説明してくれたんです。

『ここがNove Butoviceで、地下鉄でAndelまで行きなさい。そこから12番のトラムに乗って、xxxで降りると、カレル橋に一番近いわよ・・・』

という様な話から始まり、プラハ城へはケーブルカーを使うと良いとか、この辺りが旧市街で町並みが綺麗だの、という話はもちろん、Nove Butoviceまでの終電の時間は何時だから、終電が無くなったら途中からバスに乗れ、それも間に合わなかったらタクシーに私の名刺を見せろ、ただし料金の交渉は先にしとかないとだめだ、と言った、

『Ivana版プラハ観光のTips』

をたっぷりと講義してくれました。しいたけ・かーみん夫妻(ここまで、しいたけ夫人の名前を出すのを忘れてましたね!)は『ふん、ふん。』とうなずいたり、時々質問をはさみながらしっかりと話を聞いています。しかし、前日までの演奏旅行の疲れが残るうえお・パンダロン組は、せっかくの講義にも、いまいち集中力がありません。それでも、地下鉄やトラムの説明とAMEXの小冊子は、本当に役にたちました。これらがなければ、トラムを自分の足の様に使いこなす事は出来なかったでしょう。

そして、いよいよ宿代の交渉です。実は、僕らは宿代に交渉の余地があるなどとは想像もして無かった物ですから、おばさんが呈示する金額を、観光ガイドを聴くのと同じように、『ふん、ふん。』と頷いていただけでしたが!
学生かどうか聴いてくるので、僕は学生ではない、と答えました。所がしいたけさんは学生だった様です!イギリスへは『留学』に行ってるのですから、立派な学生さんですね。(年齢は僕と同じなのですが・・・)
で、一般は950Kc、学生は850Kc、それに朝食が60Kcだと言うので、『ふんふん。』と聞いていた訳です。後で思うと、おばさんは値切って来ることを期待していたのかもしれません。ちょっと拍子抜けした様でした。

さらに、おばさんは、僕たちがチェコ・コルナをもっているかどうかにも気を使ってくれました。
市内の両替商で両替すると、非常にレートが悪く損をするそうです。しかし、その日は既に銀行がしまっていたので、なんとおばさんは、

『私が2,000Kcづつ貸してあげよう。明日、銀行に行って両替して、宿代を払う時に返してくれれば良いから。』

と、言うのです。2,000Kcって、2泊分の宿代より高いですよ。僕らが逃げたらどうするつもりなのだろう、と、いらぬ心配をしてしまいました。

最後に、Ivanaおばさんは注意してくれました。

『Zentrum(市の中心街)には、スリが多いので、注意しなさい。とくにパスポートは、持って行かない方が良い。ウェストポーチや服の下に入れていても危ない。』

このあたりは市街地と違って悪い人はいないし、私はずっとこの家にいるから、部屋においておく方が安全だ、と言うのです。で、しいたけさんたちは、街に繰り出す前に、パスポートをおばさんに預けようとしたのですが、おばさんは、『大丈夫だから、部屋に置いておけ』と言って預かってくれません。普段なら、ここで『やっぱり持って行こう』と思うのですが、今回は、かなりボケていたようで、『それなら、部屋に置いて行こうか』と、部屋の、それも備え付けのキャビネットの中に無造作に放り込んでしまいました。(ちなみに、しいたけさん達は持っていく事にしたようです。)

で、市街へ出る地下鉄へ向かうあたりから、だんだん心配になってきたのです。何故、しいたけさんのパスポートを預からなかったんだろう?ひょっとして部屋に泥棒が入ったとか言って、パスポートを盗まれるのでは?
などと考え始め、挙げ句は、実はあの2,000Kcは、僕らを安心させてパスポートを置いて行かせるための見せ金だったのでは?とか、どんどん心配が膨らんで行きます。ああ、どうしよう!

しかし、置いてきてしまった物は今更どうしようもありません。とりあえず、プラハの街を楽しむことに専念する事にしました。(このへんは、パンダロン流ですね。(^^))

結論としては、パスポートは無事でした。Ivanaおばさんは、ただの親切なおばさんで、Nove Butovice(住所はJinoniceですが)の町は、本当に安全な町だった様です。という訳で、プラハへ旅行される際には、是非ともこのPenzion Ivanaをお勧めします。値段は安いし、部屋は綺麗し、おばさんは(美人で)親切です。もちろん、おばさんが親切な人なのは、この後の話でも判ってもらえると思います。

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